クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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プロコフィエフ
1.スキタイ組曲「アラとロリー」作品20
2.交響曲第5番変ロ長調作品100

シュトゥットガルト放送交響楽団
指揮:セルジュ・チェリビダッケ
REC:1975[1],1979[2](DG POCG-10178)

 交響曲第5番変ロ長調作品100

 このチェリビダッケの演奏はプロコフィエフの第5交響曲におけるベストといえる名演であることに間違いないだろう。
 
特に第1楽章の終盤のマグマが一気に噴出すような凄まじいエネルギーは聴くものを圧倒する。第2楽章もよく練られている演奏で一つ一つの音がとても丁寧であり意味がこめられている。

 全体に音の起伏があって、音楽的な雰囲気の変化が瞬時に感じられる。落ち着きの中にひらめきのような瞬間がいたるところにあり全く飽きずにわくわくしながらこの音楽を堪能出来る。
 
 まずなにより音楽のスケールが違うのだ。格が違う。まさに瞬間の芸術ここにあり。これぞ音楽。

 ゲルギエフやクチャルなど問題ではない。ようやく本当のプロコフィエフの第5交響曲を聴けたように感じる。


 スキタイ組曲「アラとロリー」作品20
 
 プロコフィエフ最初期の出世作。もともとバレエ「アラとロリー」という構想であったけれどストラヴィンスキーの「春の祭典」と音楽、筋書きとも酷似した作品であったため上演には至らなかった。

 そこでプロコフィエフはバレエ「アラとロリー」のスケッチから「スキタイ組曲」という形で管弦楽のために再編、編曲した。

 確かにストラヴィンスキーの「春の祭典」異教的、原始的な色彩の濃い作品で雰囲気は似通っているがそれでもプロコフィエフの若き才能が遺憾なく発揮された佳作といえよう。

 ここでもチェリビダッケの演奏は絶品だ。攻撃的で邪教的な第2曲における豪快なサウンド、第3曲における幻想的でグロテスクな雰囲気を絶妙な音の色彩感を持って我々に提示してくれる。

 第5交響曲と共にこの演奏も20年以上も前のライヴとは思えないほどのクオリティーだ。演奏、録音とも素晴らしいの一言。

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