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ベートーヴェン
1.交響曲 第7番 イ長調 作品92
2.交響曲 第8番 ヘ長調 作品93
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:クラウディオ・アバド
REC:1999[1],2000[2]
ベートーヴェンの第7交響曲は「のだめカンタービレ」のテーマ曲として広く市民権を得た楽曲となりました。
第2楽章のあの暗いメロディーが大変有名ですがドラマではこの楽章はほとんど取り上げられませんでした。ドラマのコンセプトに合わなかったからでしょうかね。第1楽章や第4楽章などは天真爛漫の「のだめ」の性格にはもってこいの雰囲気をもっています。
今日は1999年から2000年にかけて録音されたアバドとベルリン・フィルの全集からこの第7交響曲を聴きました。
個人的にこのベト7はリズムの表現、処理をどのように施すかによって全体の印象が大きく変わる楽曲だと思う。したがって指揮者によってこの音楽の表情はとてもわかりやすい形で聴き手にそのコンセプトがダイレクトに感じ取れる。
アバドの持つ軽快なテンポ感と鋭く切れ味のよいリズム感がより前面に出た演奏だ。件の第2楽章もさくさくと深刻にならずに颯爽と進めていく。
この録音ではベルリン・フィルの音色はカラヤン時代のコクのある重みがまだ残っていて指揮者とオーケストラのベクトルが微妙に相反しているあたり、折衷的な印象を与えてそれがまたいい味を出している。
賛否両論ある全集だけにこの辺の微妙な(指揮者とオーケストラの)コンセプトの相違がやや気になるのは事実。
その後このコンビによるマーラーの素晴らしい録音はこのベートーヴェンの録音で感じる両者の試行錯誤の上になっていると思うと感慨深くなる。
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