クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第4番 (左手のための)作品53

1.ピアノ協奏曲 第1番 変ニ長調 作品10
2.ピアノ協奏曲 第4番 (左手のための)作品53
3.ピアノ協奏曲 第5番 ト長調 作品55

ウラディーミル・クライネフ(Pf)
フランクフルト放送交響楽団
指揮:ドミトリ・キタエンコ
REC:1991,1992 (TELDEC 4509-99699-2)

 この作品は第1次世界大戦で右手を失った有名なピアニスト、パウル・ヴィトゲンシュタインの委嘱によって作曲された作品だ。ヴィトゲンシュタインはこれより前にラヴェルに左手のためのピアノ・コンチェルトを委嘱したのだがそれを気に入らずプロコフィエフに改めて作曲を依頼した。

 しかしながらヴィトゲンシュタインはこのプロコフィエフの作品も気に入らなかったようで(というより技術的に難易度が高かったためらしいが)演奏をしていない。

 この楽曲が作曲されたのが1931年の秋のことであるのでプロコフィエフが亡命時代に別れを告げる(自身に行き詰まりを感じていた)パリ時代の後半ということになる。

 この時期には
 「ボリステーヌ(ドニエプル)の岸辺で」(http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/42150124.html
 
 なども作曲されており、その時も触れたがその後ソ連に帰郷した直後に作曲された
 
 「キージェ中尉」(http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/42560192.html
 
 や、プロコフィエフの代表的な作品

 「ロメオとジュリエット」(http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/41721883.html
 
 などの分かり易いメロディックな旋律とアメリカ〜パリ時代の前衛的な雰囲気が同居したようないまいち歯切れの悪い不思議な感覚がここにはある。

 さてこの楽曲は結局ヴィトゲンシュタインによって演奏が拒否されたためお蔵入りとなった。日の目を見たのは作曲から25年間もの歳月を経た1956年のこと。第2次世界大戦で右手を失ったジークフリード・ラップというピアニストによって再発見され初演された。

 音楽は清楚で穏やかでこぢんまりとした感じ。左手で演奏できるピアノの可能性を無理なく自然に引き出した感じはするが音楽的な魅力は今ひとつか。

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