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プロコフィエフ
1.ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 作品19
2.ヴァイオリン協奏曲 第2番 ト短調 作品63
3.無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 作品115
テディ・パパヴラミ(Vn)
ポーランド国立放送交響楽団
指揮:アントニ・ヴィト
REC:1996 (NAXOS 8.553494)
ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 作品19
ピアノ協奏曲(第1番、第2番)やスキタイ組曲でその奇才ぶりが注目され一躍時の人となった若いプロコフィエフの実に溌剌とした意欲作。ピアノ協奏曲第1番の好評に気をよくして作曲に至ったようだ。
プロコフィエフにとって門戸外であるヴァイオリンという楽器を用いた協奏曲を作曲するにあたりペテルブルク音楽院で教鞭をとっていたポーランド出身の名ヴァイオリニストP.コハニスキに助言をえながら作曲を行った。
ピアノ協奏曲第1番のところでも書いたがこのヴァイオリン協奏曲第1番も「流麗で華麗、斬新で新鮮。爽やかで颯爽とした、どこから聴いても若々しく瑞々しい作品だ。独奏ヴァイオリンは技巧的で野心的な作品」といえよう。清楚さとプロコフィエフ特有の一種のグロテスクな感覚が整然と整った形で融合している。
ただ、門戸外ということもあってか、確かにヴァイオリンの動きなどを聴いているとピアノのように自然にわきあがってきたフレーズというより考え抜かれたという印象を得る。
心を動かされるといった楽曲ではないが内容の濃い充実の一曲といえると思う。独奏ヴァイオリンのパパヴラミというアルバニアのヴァイオリニストの清楚で線のしっかりとしたヴァイオリンの音色に感心する。ヴィト、ポーランド放響の流麗なバックも大変好感が持てる。録音も大変良好。
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