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1.シュルホフ:ピアノと小オーケストラのための協奏曲 作品44
2.アンタイル:ジャズ・シンフォニー 〜 ピアノとオーケストラのための
3.ガーシュウィン:ピアノ協奏曲 へ調
Pf:ミヒャエル・リシェ
ケルン放送交響楽団[1]
ベルリン放送交響楽団[2,3]
指揮:ギュンター・シュラー[1]、ウェイン・マーシャル[2,3]
REC:1993[1],2002[2],2003[3] (ARTE NOVA 82876 51051 2)
上記CDから今日は3のガーシュウィンを。
この「1920年代のピアノ協奏曲(第2集)」の最後を飾るにふさわしいとても格好のいい音楽だ。ガーシュウィンというと「ラプソディ・イン・ブルー」がとても有名だが、この協奏曲もジャズの影響を受けながらも伝統的な3楽章からなる協奏曲のスタイルで構成されている。
しかも「ラプソディ・イン・ブルー」は以前紹介したグローフェのアレンジに基づいたものであったが、この協奏曲はすべてガーシュウィンの手によるものである。
両端楽章は激しいジャズのリズムがすべてを支配している。第2楽章はいわゆる「ブルース」でトランペットの渋いソロが印象的だ。
初演当時もこの作品の分類で、つまりクラシックなのかジャズなのかで賛否両論、評価は分かれたようだ。ウォルトンやストラヴィンスキーはこの音楽を高く評価したが、プロコフィエフなどは酷評したらしい。
だがしかし、クラシックとジャズの中間をいくようなこの中性的でおしゃれ、なんとも俗っぽい言い方だが「カッコいい」音楽の前に理屈は吹き飛び、ただそこにガーシュウィンという作曲家の残した素晴らしい音楽が残るだけだと、そう思う。
リシェのピアノは都会的でスタイリッシュ。軽やかにかつシャープにこの音楽を演奏している。マーシャル、ベルリン放響の伴奏も素晴らしい。これ本当にドイツのオケなのか?と思ってしまうほどサウンドが爽やかでリズミック。アメリカのオケほどの強烈なパワーはないが、素晴らしい演奏だ。録音も最高。いうことなし。
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