クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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R.シュトラウス

1.家庭交響曲 作品53
2.家庭交響曲余禄 作品73

ゲーリー・グラフマン(Pf)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:アンドレ・プレヴィン
REC:1995 (DG POCG-1979)

<家庭交響曲>
 自らの家庭での日常生活をテーマに一大シンフォニアとして楽曲にしてしまうR.シュトラウス。楽曲の構成としては交響曲と交響詩のあいのこのようなスタイルでかなり自由な性格を持っている。
 主人公(当然ここではR.シュトラウス本人の事)とその妻、愛すべき息子の3人がこの音楽の主要な登場人物であり、同時に主要なテーマとして奏でられる。
 家庭で繰り広げられる日常の些細な事を(物事としても音楽としても)テーマにして一つの大きな交響的な楽曲とした作品。なかなかユーモアに溢れていてお洒落ではないか。
 「主人公の気持ち」「快活な(夫人)」「子供の遊び」「両親の満足」「子守歌」「夢と心配」「朝の楽しいあらそい」など様々な副題が各所に散りばめられており極めて表題的な作品。
安息の場であるはずの家庭が危ぶまれている昨今、このように優しさに満ちた音楽を聴くとほっとするのは私だけであろうか?

<家庭交響曲余禄(パレルゴン)>
 この作品は有名な左手のピアニストヴィトゲンシュタインのために作曲された。実はR.シュトラウスこの作品のほかにももう1曲「アテネの大祭」作品74という楽曲をこの左手のピアニストのために書いている。
 さて、シュトラウスは伝統的なピアノ協奏曲を作曲する気は毛頭なくこの「家庭交響曲余禄」という極めてユニークな表題の作品を残した。これは息子フランツの腸チフスの闘病から快復までを描いたもので苦悩に満ちた冒頭から病気の克服の喜びに満ちたフィナーレで締めくくられる。
 まさに家庭交響曲の付録(パレルゴン)のような存在。楽曲は病魔と戦い克服するという壮大な絵巻物風に書かれていて難しい事を考えずにそう聴くと素直に楽しめる。壮大なピアノと管弦楽のための一大叙事詩だ。

 プレヴィンとウィーン・フィルの演奏はやや平坦な雰囲気の演奏で起伏に乏しくやや退屈かもしれない。ただこの作曲者の家族に対する温かいやさしさに満ちた柔らかい音色に共感を覚えるという点で評価したい。

 画像のジャケットの写真の人物は左からR.シュトラウス、妻バウリーネ、息子フランツ、(おそらく)シュトラウスの妹ヨアンナ。だと思うのですが、どうでしょう。

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