|
プロコフィエフ
1.交響曲第4番ハ長調作品47(1930年オリジナル版)
2.交響曲第5番変ロ長調作品100
ロンドン交響楽団
指揮:ヴァレリー・ゲルギエフ
REC:2004(PHILIPS UCCP-1118/21 475 7792)
交響曲第4番ハ長調作品47(1930年オリジナル版)
1930年、ボストン交響楽団の創立50周年を記念して委嘱された作品。その前年に作曲されたバレエ「放蕩息子」の材料を用いて作曲された。
同年の11月にクーセヴィツキーの指揮によって初演されるも不評であった。
叙情的な序奏で始まる第1楽章はプロコフィエフらしい不思議なサウンド。すぐに強烈な打撃音と共に不思議な静寂は破られる。またすぐにフルートとクラリネットで吹奏される柔らかで平和な雰囲気が取り戻された刹那、やかましい金管楽器の破裂音を合図として急速なテンポの中を粗野で激しい行進曲風のテーマが駆け抜けていく。
第2楽章はトランクイロとあるように妖艶で神秘的しかしどこかグロテスクな旋律が静寂を伴いながらじっくりと歌われる。
第3楽章はおどけたロンド風の楽曲。スケルツォ楽章のような感じ。バレエ音楽を感じさせる。
激しさと叙情性が同居したような感じの終楽章は快速なテンポの中をプロコフィエフ特有のつかみ所のない不思議なフレーズがめまぐるしく変化し続ける。
楽曲そのものに関しても言える事ではあるがこのゲルギエフの演奏はやたらとこじんまりしていて吹っ切れていない感じ。消化不良を起こしそうだ。楽曲のせいなのか?
プロコフィエフは1947年にこの楽曲を大幅に改定している。今ではプロコフィエフの交響曲第4番といえば普通1947年の改訂版を言うらしい。
次回は第5、第6交響曲の後に作曲された第4交響曲の改訂版を聴く事にしましょう。
|