クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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ヴィヴァルディ:協奏曲集 作品8「和声と創意への試み」より
1.協奏曲 第1番 ホ長調「春」RV269
2.協奏曲 第2番 ト短調「夏」RV315
3.協奏曲 第3番 ヘ長調「秋」RV293
4.協奏曲 第4番 ヘ短調「冬」RV297
5.協奏曲 第9番 ニ短調 RV454 (オーボエ協奏曲)
6.協奏曲 第8番 ト短調 RV332

Enrico Onofri(Vn)[1〜4,6]
Paolo Grazzi(Ob)[5]
イル・ジャルディーノ・アルモニコ
指揮:ジョヴァンニ・アントニーニ
REC:1993 (Warner 2564 63264-2)

 このヴィヴァルディの有名な協奏曲「四季」は全12曲からなる協奏曲集「和声と創意への試み」作品8の第1番〜第4番までの事をさす。それぞれの楽曲に短いソネットが記されており文字通り標題音楽ということになる。言わずもがな有名すぎる楽曲である。

 しかしそのイル・ジャルディーノ・アルモニコの演奏といきや度肝を抜かれた。

 創意工夫に溢れ優れた解釈と優れた演奏技巧である。このような「四季」を私は未だかつて聴いた事がない。即興ともとれる「春」の第1楽章における小鳥のさえずりの部分など、まるで楽器そのものが意思をもって生きているように音楽を奏でる。
 演奏のスタイルは「上品に優美に」とは全く異なり全曲を通して刺激的でカミソリのような鋭いエッジの効いた演奏だ。この鋭いタッチは通奏低音にテオルボというリュートの一種が編成に入っているためであろう。低音の音の粒が際立っている。
 「夏」における終楽章の凄まじさといったら言葉がない。乾いた疾風が駆け抜けるようでその技巧は素晴らしい。ソネットにあるようにこの演奏は文字通り「嵐」を感じさせる。
 「秋」の第1楽章のヴァイオリンのソロなどはおどけたように音程をはずすなどウィットにとんだ奏法も聴かれる。
「冬」の第2楽章のようにしっとりと聴かせるべき音楽ではエッジの効きすぎた通奏低音がやや耳障りだった。

 それにしてもとにかく刺激的でアグレッシブな「四季」だ。

 「四季」と同じ作品集「和声と創意への試み」作品8に収められている「四季」以外の8曲のうちここでは第9番(ニ短調:オーボエ協奏曲)と第8番(ト短調)が録音されている。

 第9番ニ短調は作品8の協奏曲集の中でも(ここには録音されていないが)第12番とともに独奏ヴァイオリンのかわりにオーボエを用いても良いと記譜されているため通常この2曲はオーボエで演奏されることが多いようだ。
 バロックオーボエの深みのある伸びやかな音色がアクロバティックに展開されていく。聴き応えのある楽曲だ。

 第8番ト短調はこのCDの中でも比較的、正攻法で演奏されている。「四季」ほど特異な演奏でもなくオーソドックスで聴きやすい。

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