ラフマニノフ 1.交響曲 第1番 ニ短調 作品13 2.交響詩「死の島」作品29 ロンドン交響楽団 指揮:アンドレ・プレヴィン REC:1975 (EMI 0777 7 64530 2 6) 世紀の大失敗を演じたラフマニノフの第1交響曲。確かにロマンティシズムの極地にある第2交響曲やピアノ協奏曲第2番を想像して聴くと完全に裏切られる。極めて男性的で形式主義で旋律美に乏しい薄暗い楽曲なのだから。 ただこの第1交響曲の初演の失敗に関して言えば、もちろんの事第1交響曲が第2交響曲やピアノ協奏曲第2番より以前に作曲されていたわけであるからこれらの楽曲との比較論からの失敗ではなく、単純にこの第1交響曲が時の聴衆に受け入れられなかったということである。 この初演の失敗には作曲家同士の派閥闘争だとか、初演の演奏そのものの不備・・本当かどうかわからないが、初演を指揮したグラズノフが実は酔っ払っていた・・などその原因には枚挙に暇がなく、どれが真実かもよくわからない。しかし確かに華のない楽曲であるし、暗く面白い楽曲ではないというのが本当のところではないだろうか?個人的に聴いた感想で言うならばこの楽曲の暗さとつまらなさが最大の初演の失敗の原因であるのではないだろうか。 そう、どこかプロコフィエフのあの分裂気味のグロテスクな感覚がこの第1交響曲にはあるといえる。 プレヴィンの演奏も勢いはあるのだがこの楽曲の持つ性格のせいだろう。とげとげしく支離滅裂気味でこの音楽の意味がよくわからない。ただただ騒々しいだけの楽曲である。 併録されているのは交響詩「死の島」。スイスの画家、アルノルド・ベックリンの描いたとてつもなく暗い絵(http://www.asahi-net.or.jp/~rj5y-okr/nn/tf/bocklin.html) からインスピレーションを得て作曲されたようだ。 音楽はゴツゴツしていてあまりに重苦しく聴いていても少しも面白くない。非常に暗くて難しく、第1交響曲同様それほど何度も聴きたくなる音楽ではない。 |

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