ベートーヴェン:1.交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」
2.交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」
3.交響曲第7番イ長調作品92
4.交響曲第2番 ニ長調作品36
シュトゥットガルト放送交響楽団
指揮:カール・ミュンヒンガー
REC:1983[1],1985[2〜4] (Disky MP 903849)
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調作品92 年初に聴いたミュンヒンガーの指揮による素晴らしい英雄交響曲が記憶に新しいところであるが(http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/43891989.html) 早速、同じミュンヒンガーの指揮によるベートーヴェンの第7交響曲を聴いてみよう。オーケストラはもちろんシュトゥットガルト放送交響楽団。 今日聴いたのはベートーヴェンの第7交響曲であるが最近の新録音が奇抜な演奏が多い中、このミュンヒンガーの演奏は伝統的なスタイルの演奏で非常に安心して聴く事が出来て好感が持てる。第1楽章におけるテーマが出てくるところで微妙にテンポを遅らすところなど懐かしい演奏スタイルで聴いていて心地いい。 これぞ本場ドイツの正当な演奏方法といわんばかりの安定したしっかりとした重厚なリズムの上に味わい深いシュトゥットガルト放響の音色が鳴り響く。構築性のある演奏で実に堂々としている。最近の指揮者はこういった雰囲気の演奏はできないであろう。 第2楽章は枯淡の極。白眉の名演。重く、深く、心に訴えかけてくる。切なくもあるが正面から音楽が語りかけてくる。非常に集中力の高い演奏だ。音符一つ一つが意味を持っている演奏で、極めて素晴らしい演奏。これほどの演奏はしばらく聴いていなかったので本当に感動した。 第3楽章や第4楽章は重ったるさを感じなくもないがこれぞ正統なベートーヴェンといわんばかりの無骨で堅実な演奏。 すばらしい。本当にすばらしい。 あのフルトヴェングラーに嘱望されていたらしくもしかしたらフルトヴェングラーの後をついでベルリン・フィルの指揮者を継ぐのではと見られていたらしいが十分にその才覚があるといっていいだろう。ただ時代はミュンヒンガーを必要としていなかった。 カラヤン、アバド、ラトル。常に時代の最先端はその「時代」とともにある。だがこのような情報のあふれる時代に生きる我々聴衆はこのように不遇のうちに「時代」からはずれ世を去ることを余儀なくされた実直で誠実な指揮者がいたことを再発見し伝えていくべきだと思う。 この第7交響曲の他、先日聴いた英雄交響曲の他に、第6,2番の交響曲が収められている。
これらも後日じっくりと聴きたいと思う。 |

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