クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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「エッセンシャル・シベリウス」:3

エッセンシャル・シベリウスと題されたシベリウスのボックスCDからの一枚。管弦楽はラハティ交響楽団。指揮はオスモ・ヴァンスカ。

1.交響曲第2番ニ長調 作品43
2.交響曲第3番ハ長調 作品52

ラハティ交響楽団
指揮:オスモ・ヴァンスカ
REC:1996[1],1997[2](BIS 1697/1700 CD2)


交響曲第3番ハ長調 作品52


 この交響曲第3番は1907年にロンドンのロイヤル・フィルハーモニーで初演するために作曲された。実際には初演に完成が間に合わなかったようだがイギリスの風景を髣髴とさせる場面もありシベリウスにとっての「イギリス」交響曲といえるかもしれない。

 第1番や第2番で聴かれたチャイコフスキーに似たような後期ロマン的な作風から第4番以降に聴かれる密度の濃い精神性の強い交響曲へつながる佳曲である。
 
 確かに派手ではないが軽快で耳に優しくかつ内側へ引き込まれるような深い精神性をたたえた素晴らしい音楽である。
 
 各所に民謡風の旋律が採用されていて素朴さが滲んでいる。その意味で軽快であるが旋律のもつ意味が大変深く第1番や第2番よりもシベリウスらしさが感じられる楽曲である。

 ヴァンスカによる演奏は透明で大変美しい。特にホルンの明朗快活なサウンドには大変好感が持てる。第1楽章におけるメリハリのある演奏には好感を持ったが第3楽章のいまいち意味を持たない旋律の羅列はシベリウスの内へ流れる音楽の密度を表現し切れていないように感じた。
 
 ただ第2楽章の深遠とした美しい音楽の表現はさすがだ。清清しくもほの暗い「美」を素晴らしい演奏で聴かせてくれる。

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