クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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ベートーヴェン
交響曲 第9番 ニ短調 作品125「合唱」

ヘレン・ドーナス(S)
トゥルデリーゼ・シュミット(Ms)
クラウス・ケーニヒ(T)
サイモン・エステス(Bs)
バイエルン放送合唱団
バイエルン放送交響楽団
指揮:サー・コリン・デイヴィス
REC:1985(PHILIPS MP-106[071207-250BOMN])

 このCDも先日聴いたマリナーによる「フィガロの結婚」同様、エクセレント・コレクションというPHILIPSレーベルによる企画物クラシック全集の一枚である。
 
 音楽は有名なベートーヴェンの合唱。演奏は名門バイエルン放響、指揮はイギリスの重鎮コリン・デイヴィス。コリン・デイヴィスは近年円熟の度合いをさらに深めロンドン響との自主制作盤では風格のある名演を聴かせてくれる。
 
 もともとクラリネット奏者して活躍していたがやがて指揮者の道を進む事になる。ピアノが不得意であったためほぼ独学で指揮を学び各地のアマチュア、学生オーケストラや合唱団を指揮しながらプロの指揮者となったいわばたたき上げ、筋金入りのコンダクターである。
 
 第1楽章、第2楽章ともヒステリックにならずに慎重に確実に音楽を進めていく、職人気質的なものを感じる。流れる音楽は実直で誠実そのもの。格調がありそれでいて温和。全ての旋律がはっきりとした意思を兼ね備え訴えかけてくるものがある。
 
 第3楽章、第4楽章は恣意的で表面的な薄い表現は皆無。地味であるが歌にあふれ柔和で平和的。心からの喜びに満ちている。
 
 バイエルン放響の重厚でありながら明るいサウンドも素晴らしく明瞭である。
 
 地味ともいえないわけでもないが、虚飾のない純真な音楽。真正面からこの音楽に取り組んでいるコリン・デイヴィスとバイエルン放響の「いい仕事」が堪能できる一枚である。
 
 ちなみにコリン・デイヴィスは1990年より名誉指揮者を務めるシュターツカペレ・ドレスデンとベートーヴェンの交響曲全集を1991年に録音している。聴いてみたい。
 
 画像はオリジナルのものが見つからなかったので、そのままPHILIPSレーベルによる企画物の味気ないジャケットを掲載。

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