クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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ブラームス
1.ピアノ・ソナタ 第3番 へ短調 作品5
2.シューマンの主題による変奏曲 嬰へ短調 作品9
3.4つのバラード 作品10

ペーター・レーゼル(Pf)
REC:1972,73(DS TKCC-70662[080511-250BOMM])

 ブラームスの第3番のピアノ・ソナタは1853年に作曲されている。第1、第2よりも規模が大きくなっており全5楽章からなっている。

 演奏時間も長く聴き通すのがやや苦しい気もする。それでも第2楽章と第3楽章は印象に残る旋律である。

 第2楽章には詩が表題のように書き記されているとのことで、それは「若き恋」と題されたシュテルナウという詩人の詩である。まさにこの詩の通りロマンティックで美しい旋律が甘く心に切なく迫ってくる。

 たそがれせまり、月影かがやく。
 そこにふたつの心 愛にて結ばれ、
 たがいによりそい、抱き合う。 (名曲解説ライブラリー7 ブラームス より 音楽の友社)


 第3楽章はうって変わって激しいスケルツォ。これがまた印象に残る旋律である。転げて狂った社交ダンスのようなフレーズは印象深い。トリオ部ではやや落ち着いた感じの優美な旋律が気品を持って演奏される。

 この第2楽章と第3楽章はブラームスの永遠の恋人といっていいだろうクララ・シューマンの手によって公開初演されている。この2つ楽章の印象が強烈である事もこのことと何らかの繋がりがあるような気がしてならない。

 第1、第4、第5楽章がそれぞれ重厚で気難しい男性的な印象を与えるのに対して第2、第3楽章は女性的な温和な雰囲気と華麗で激しい側面を見せる印象がある。

 「シューマンの主題による変奏曲」は1854年の作品。シューマンが精神的に病んで入水自殺を図った後にクララ・シューマンのために作曲された作品である。この変奏曲の主題はシューマンの作品99の
 
 「色とりどりの小品」というピアノ曲集の中の旋律を用いている。もの悲しい旋律が主題となっておりこれが重厚で生真面目に展開していく。その意味においても音楽が切実過ぎて少し気分的に重くなってしまう。

 4つのバラードは「シューマンの主題による変奏曲」同様1854年に完成された作品である。この作品はブラームスの友人、J.O.グリムというひとに捧げられた。
 
 個性的な作品が4曲あるけれどそれほど魅力的な雰囲気、旋律のあるものでもなく、素人耳にはやや退屈かもしれない。

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