クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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ロッシーニ
歌劇「オリー伯爵」全曲

ホアン・ディエゴ・フローレス(T:オリー伯爵)
ブルーノ・プラティコ(B:ランボー)
ロセッラ・ベヴァックア(S:アリーチェ)
ステファニア・ボンファデッリ(S:アデール伯爵夫人)
マリーナ・デ・リソ(MS:ラゴンド夫人)
アラステア・マイルズ(B:家庭教師)
マリー=アンジュ・トドロヴィッチ(MS:イゾリエ)

プラハ室内合唱団
合唱指揮:ルボミール・マートル
ボローニャ市立歌劇場管弦楽団
指揮:ヘスス・ロペス=コボス
REC:2003(DG  00289 477 5020[080604-500BOMN])

 私はあまりオペラを聴かない。言葉がわからないので少し退屈になってしまうのだ。オペラは言葉と物語、音楽と舞台という風にやはり全てを把握できてはじめてそれを堪能した事になるのだと思う。

 とはいえ、いいメロディーがあるかもしれないし、物語を少しかじって重い腰をあげるように今日はオペラを聴いた。

ふだんあまり聴かないオペラを。ロッシーニの歌劇「オリー伯爵」である。
 
 最近、蘇演されて有名になったフランスの新国王シャルル10世の即位を記念してロッシーニが作曲した歌劇「ランスへの旅」(1825年初演)とこの「オリー伯爵」は関係が深い。前者で使用された楽曲の多くが後者に転用されているからである。
 
 これは「ランスへの旅」が新国王の戴冠用のために作曲されたいわば期間限定の作品であったため作品が再演されなくなってしまったことが関係しているようだ。ロッシーニはこの作品のナンバーのいくつかを転用して再度世に問うた訳である。
 
 「ランスへの旅」の多くを転用した「オリー伯爵」は1828年にパリで初演されている。もちろん歌詞はフランス語である。
 
 「オリー伯爵」の物語は、フランスのピカルディ地方に伝わる伝説に基づいて台本が書かれており、好色のオリー伯爵と、彼の友人や女性たちを巡る騒動が面白おかしく描かれている。
 
 さてこの録音は1980年よりロッシーニの生地ペーザロで行われている2003年におけるロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルにおけるライヴ録音で、ペルー生まれの今やベルカント・テノールの第一人者といわれるディエゴ・フローレスの伸びやかな高音と卓越したテクニックが聴き所である。
 
 ちなみにこの2003年のロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルにおける「ロリー伯爵」の演出を巡っては賛否両論であったようだ。ここではCDであるし「音楽」のみであるのであまり関係ないが。
 
 とにかく内容云々より歌手陣の素晴らしい歌声に満たされた熱演であり、引き込まれてしまう。やはりフローレスの光り輝く歌声は群を抜いて素晴らしい。
 
 蛇足であるが今月このロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルが来日していた。珍しいロッシーニのオペラを生で聴くめったにない機会であった(http://www.asahi.com/rossini/index.html)。
 

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