J.S.バッハ(編曲:ストコフスキー) 1.トッカータとフーガ・ニ短調 2.管弦楽組曲第3番ニ長調〜アリア(G線上のアリア) 3.無伴奏バイオリンのためのパルティータ第3番イ長調〜前奏曲 4.パッサカリアとフーガ・ハ短調 5.甘き死よ来たれ 6.イギリス組曲第2番イ短調〜ブーレ 7.無伴奏バイオリンのためのパルティータ第1番ロ短調〜サラバンド 8.神はわがやぐら 9.クリスマス・オラトリオ〜羊飼いのうた 10.小フーガ・ト短調 交響楽団(his symphony orchestra) 指揮:レオポルド・ストコフスキー REC:1957〜59(EMI TOCE-7113[080507-250BOMN]) レオポルド・ストコフスキーによるバッハの作品集。もちろん収録されている楽曲はバッハのオリジナルではなくバッハの作品を元にストコフスキーがアレンジを加えてド派手にオケを鳴らすというもの。この点においては昔から賛否両論あるがここまであっけらかんとバッハの作品を改編してしまうとバッハ・テイストのストコフスキーの作品といって過言ないであろう。草葉の陰でバッハが泣いているか笑っているかは定かではないが。 いずれにしてもストコフスキーの作品としてこれらの楽曲を聴いてみればそれはそれほど気にする事もない。オリジナルはどうだとかこうだとかはほとんど意味をなさないのだから。 やはり衝撃的なのは冒頭の「トッカータとフーガ」であろう。完全にオリジナルから離れた別次元の作品になっている。オリジナルをよく知っているだけに恣意的なテンポの揺らし方やダイナミクスには開いた口がふさがらない。後半のフーガの部分は個人的に非常に好きだ。この作品がオーケストラで聴ける喜びを感じる。それだけこの作品の奥行きの広さを感じる。 「パッサカリアとフーガ」や「小フーガ」も同様のことが言える。オルガン一色のモノクロのような世界から色彩豊かな管弦楽の音色によって旋律が奏でられることによってバッハの剛健な作品がまるでカラーの世界を見るように生き生きとしてきて全く別の作品を聴くようだ。 1955年から61年までヒューストン響の首席指揮者であったはずだが録音はそれほど多くない。一説によればレコード会社がテキサス州にあるこの若いオーケストラに興味を示さなかったことも一因といわれている。 この時期に録音されたこの演奏は日本語では単に「交響楽団」とクレジットされているが英語では“his symphony orchestra”となっていて、すなわち「ストコフスキーの交響楽団」ということになる。この時期この名前で多くの録音がされているのだがこのオーケストラの実態はニューヨークを中心としたミュージシャン(ニューヨーク・フィルやNBC響、フィラデルフィア響等のメンバー)を集めた臨時の録音用のオーケストラであると言われている。 いずれにしてもストコフスキーは自分で多くのオーケストラを組織しており(40年全米青年響、44年ニューヨーク市立響、62年アメリカ響)このような点からも彼の野心的な一面が省みられるのも事実である。 参考 オーマンディ/フィラデルフィア響によるバッハ(オーマンディ編曲) http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/54218864.html ストコフスキーのワーグナー http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/49724400.html ストコフスキーのシェラザード、ペトルーシュカ http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/51550361.html |

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