クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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クライバーの「田園」

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ベートーヴェン
交響曲 第6番 ヘ長調 作品68「田園」

バイエルン国立管弦楽団(バイエルン国立歌劇場管弦楽団)
指揮:カルロス・クライバー
REC:1983年11月7日
バイエルン国立歌劇場アカデミー・コンサートのライヴ録音(ORFEO C 600 031 B[080604-500BOMN])

 今からおよそ4年位前に話題となったカルロス・クライバーの指揮によるベートーヴェンの「田園交響曲」である。クライバーのベートーヴェンといえば1974年の第5番と1975年から76年にかけて録音されたウィーン・フィルとの有名な録音(DG)とこのCDと同じORFEOから出ているバイエルン国立管弦楽団(バイエルン国立歌劇場管弦楽団)との第4交響曲と最近出た同じオケによる第7交響曲(前者の第4交響曲と同日に行われたライヴ録音であるらしい)があるのみで「田園」交響曲はクライバーの録音としては唯一の録音である。

 この意味においてこの録音の存在意義は大きい。特にクライバー・ファンとしては絶対に聴くべき録音といえる。

 しかし私のようなニュートラルな人間にとってこの「田園」は録音の状態もよくないしゆったりと拝聴出来ないはらはらする「田園」でいただけないというのが本音。

 第4楽章の凄まじさはクライバーの真骨頂であるかもしれないがいかんせん音が悪すぎる。鑑賞に堪えられない録音ですこぶる残念。これが正規の録音としてきちんと音になっていたら鳥肌ものである。クライバーのこの第4楽章はこの楽章だけでドラマを持っていて、もはや交響曲のひとつの楽章という範疇を超えたオペラのような大きな世界観をもった演奏である。

 あえて「田園」を聴くに当たってこの録音をチョイスすべきでない。カルロス・クライバーの熱狂的ファン、ないしは興味のある方々に向けるマニア向けの一枚である。

 かえすがえすも録音状態の悪さが残念でならない。生の演奏は本当に素晴らしかったのだろう。永遠と続けられる終演後の拍手と歓声がそれを証明している。

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