クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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マルセル・ペーテルス
1.アブストラクションズ
ヨーゼフ・ホロヴィッツ
2.コンメディア・デッラルテ 〜仮面演劇〜
アルフレッド・リード
3.交響曲第5番「さくら」

ブラバント・コンセルヴァトワール吹奏楽団
指揮:ヤン・コベル
REC:1996(MOLENAAR MBCD 31.1045.72[071219-200BOMN])

 今夜は吹奏楽曲を聴く。

 演奏しているのはオランダ南部の北ブラバント州のティルブルフという街にあるブラバント・コンセルヴァトワールの学生吹奏楽団。荒さはあるけれど音が奇麗ですばらしい。指揮のヤン・コベルはオランダの指揮者でクラリネット奏者でもある。

 収められている楽曲はよほどの吹奏楽ファンでなければ知られていない楽曲である。マルセル・ペーテルス、ヨーゼフ・ホロヴィッツの二人の作曲家の名前はこのCDではじめて知った。どういった経歴なのかライナー・ノーツにも詳しく書かれていないので良くわからない。

 ペーテルスの「アブストラクションズ」(Abstractions)は5楽章からなる楽曲。その名のとおりやや抽象的な楽曲で掴み所のない雰囲気である。非常に高度な技術の要求される難解な楽曲といえる。

 ヨーゼフ・ホロヴィッツの「コンメディア・デッラルテ 〜仮面演劇〜」は16世紀ころイタリアの大道芸人やコミック劇場の俳優などからインスピレーションを受けて作曲されたものらしい。音楽は非常に軽快でわかりやすく滑稽で聴いていてとても面白い。ここでも演奏の技術は非常に難度の高いものが要求される。

 このCD最後に収められているのは吹奏楽の草分け的存在、アルフレッド・リードの第5交響曲。このリードの楽曲は日本の洗足学園音楽大学の創立70周年を記念して委嘱されたものらしいので日本風の旋律を各所で感じる事が出来る。ちなみにこの楽曲には「さくら」というニックネームがついている。これは第2楽章で日本ではお馴染みの唱歌「さくら」をモチーフにした大変美しい旋律あるためでこの楽章は白眉の音楽で非常に印象的である。  

 ところでこの日本古来の「さくら」の作曲者は誰なのだろう?山田耕筰との記述もあるけれどおそらく編曲者として名前があがっているのだと思うので違うはず。作者不詳の伝承曲なのかもしれない。みんなが知っている音楽のはずなのにその由来については全くわからなかった。

 よくよく調べると、この「さくら」の作曲者は中野篤親という人らしいことが分かった。この中野篤親という人の経歴も含め現状ではそれ以上のことは良くわからない。

 しかし今からおよそ80年前の明治時代に中野篤親によって作曲された日本の古謡がアメリカの作曲家、アルフレッド・リードによって新しい息吹を与えられ遠いオランダの学生吹奏楽団によって演奏されるこの奇跡にひとりの聴者として感謝したい。

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