ベートーヴェン 1.ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 作品27−2「月光」 2.ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調 作品13「悲愴」 3.ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 作品57「熱情」 ディーター・ツェヒリン(Pf) REC:1966[2],1968[1,3](DENON COCO-6791[080103-250BOMN]) 旧東ドイツの重鎮ディーター・ツェヒリンのピアノによるベートーヴェンの三大ソナタ。ツェヒリンといえば個人的にシューベルトのピアノ・ソナタの全集を思い出す。淡々とした流れの中にある、仄かな感情の匂い。決して熱くならずにとうとうと流れていく音楽に非常に感動をした。 今日は「月光」「悲愴」「熱情」というベートーヴェンの代表的なピアノ・ソナタを聴く。 やはり、「月光」の第1楽章や「「悲愴」の第2楽章など歌いすぎずにそれでいて淡白にもならないというツェヒリンの真骨頂である「仄かな歌心」が良く表れている演奏でとてもいい。 一方で深みが求められる「熱情」がやや淡白に感じられる点や「月光」「悲愴」のそれぞれの終楽章の前のめりになりすぎる点に関しては批判もあろうと思う。 しかし個人的にはそういった批判を差し置いても「仄かに香る歌心」はツェヒリンにしか出せない非常に個性的な音楽であるはず。その意味においてもこの演奏は素晴らしい演奏であると思う。
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