ウェーバー 歌劇「アブ・ハッサン」 ペーター・シュライアー(T:アブ・ハッサン) インゲボルク・ハルシュタイン(S:ファーティーメ) テーオ・アーダム(Bs:オーマール) ジークフリート・ゲーラー(語り:サルタン) クルト・カハリッキ(語り:アブ・ハッサン) ゲルト・ビーヴァー(語り:オーマール) アウグスト・ヒュッテン(語り:メスルール ドロテーア・ガーリン(語り:ツェールムート) ドレスデン国立歌劇場合唱団 合唱指揮:ゲルハルト・ヴェストナー ドレスデン国立歌劇場管弦楽団(シュターツカペレ・ドレスデン) 指揮:ハインツ・レーグナー REC:1971(DENON COCO7568[080605-500BOMN]) ドイツ・オペラの父とも言われるウェーバーの作曲による珍しいオペラ作品を聴く。ウェーバーの5作目に当たる、一幕もののジングシュピールである。
このCDには全曲が収められているがその半数が台詞の場面である。歌劇というより劇音楽といったほうがいいかもしれない。題名からも推して知ることが出来るかもしれないがこの「アブ・ハッサン」というオペラは「アラビアン・ナイト」にその題材を求めており当時ヨーロッパで流行していた「トルコ物」と呼ばれるジャンルのものである。そのためか、全体的にも部分的にもモーツァルトの「後宮からの誘拐」に似通っている感じもある。 ウェーバーの作品とは思えないくらい楽しく軽めのオペラなので内容云々をあまり考えなくとも十分楽しめる。 ペーター・シュライアーやインゲボルク・ハルシュタインの歌唱は素晴らしい。明るい歌声と落ち着きのある雰囲気に非常に癒される。わくわくとするような感じはないけれどしっとりとした感じがたまらなくいい。 シュターツカペレ・ドレスデンや同合唱団も艶やかな音色と歌声でレーグナーの指揮にも安定感がある。溌剌とした感の性格を持ったこのオペラを落ち着いてきっちりとそれでいて美しく艶かしく演奏されていて、最高の演奏であると思う。 |

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