ベートーヴェン 1.交響曲 第1番 ハ長調 作品21 2.交響曲 第3番 変ホ長調 作品55「英雄」 バーミンガム市交響楽団 指揮:ヴァルター・ヴェラー REC:1988(Chandos CHAN 8712) 交響曲第1番は第1楽章冒頭の序奏は非常に濃厚なサウンドである。主部のアレグロは快活で切れ味がいい。第2楽章もマイルドなサウンドで雰囲気がいい。全体的にサウンドはしっかりとした重厚なもので、颯爽とした雰囲気と粘着力のあるしっかりとしたサウンドが見事に融合して聴き応えがある。 「英雄」交響曲はゆったりとした雰囲気をたたえており、第1楽章冒頭からややリズムに弛みとたるみが感じられまったりとした感じで残念。第2楽章の葬送行進曲は素晴らしい。音楽がどこまでも深く掘り下げられていてさすがは名ヴァイオリニスト出身の指揮者である。有名なフーガの部分における弦楽器の織りなすかけ合い交じり合いが見事である。有機的に音楽が絡み合う様子に鳥肌が立つ。最初から最後まで集中力に漲っていて手に汗を握ってしまう。 第3楽章はリズムに陰りが見られるが正攻法な音楽の流れに説得力をもつ。終楽章も丁寧に練り上げられて紡ぎだされる音の一つ一つに生命力があり瑞々しく非常に好感を持つ。 奇をてらう事のない正攻法なベートーヴェンのシンフォニーである。リズムに野暮ったさを感じるがそれ以上に丁寧な音楽を感じる事が出来る。とにかく弦楽器の鳴らせ方は素晴らしいものがある。 画像はヴェラーのHPから拝借。ヴェラーの指揮姿。
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