ベートーヴェン 1.交響曲 第6番 ヘ長調 作品68「田園」 2.交響曲 第8番 ヘ長調 作品93 バーミンガム市交響楽団 指揮:ヴァルター・ヴェラー REC:1988(Chandos CHAN 8715) 「田園交響曲」は出だしから穏やかで暖かいサウンドで音楽と演奏が非常に肌感覚にあったものである。やわらかくしっとりと歌い上げる感じはまさに「田園」に適合していると思う。各パートも実に生き生きとしており心躍る演奏となっている。 第2楽章も温和で穏やかの極地である。第3楽章はリズムがやや重いがそれだけ独墺系の音色が感じられる。第4楽章は嵐の音楽であるが第3楽章とはうって変わってかなりエッジの効いた鋭い音楽になっている。 終楽章は第1、第2楽章同様温和で柔和、平和な雰囲気でまさに「田園」交響曲である。 第8交響曲は第1楽章から音楽の重さのみが感じられてしまう。個人的にこの第8交響曲はもっと軽やかな演奏を期待していただけに胃がもたれてしまう。続く3つの楽章も同様、かなり堂々と、がっちりとした演奏でありこの演奏のスタイルが(聴く人間によって様々だろうが)最後までこの第8交響曲に似つかわしくないように感じられてしまい残念だった。 しかし、終楽章にフィナーレは演奏のスタイルに関する好みを無視すれば相当の熱演でありここまでの演奏を聴かされてしまうと、納得というより説得させられてしまう。 風格のある堂々とした第8交響曲が好みの方であれば十分納得できる演奏であると言えよう。 画像はヴェラー/バーミンガム市響のヴベートーヴェン全集の別バージョンのもの。
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