ガーシュウィン 1.ラプソディー・イン・ブルー 2.アイ・ガット・リズム変奏曲 3.ピアノ協奏曲ヘ調 4.リアルト・リップルス・ラグ ウィリアム・トリット(Pf) シンシナティ・ジャズ管弦楽団[1] シンシナティ・ポップス管弦楽団[2〜4] 指揮:エリック・カンゼル REC:1984,1985,1987(TELARC CD-80166[0720-250BOMM]) さて、今日は先日に続いてガーシュウィンの作品を聴いていこう。 まず1曲目は「ラプソディー・イン・ブルー」。今日聴く演奏は珍しい1924年のオリジナル版である。最近ではフル・オーケストラ・バージョンを聴くのが普通であるが初演時はジャズ・オーケストラのために作曲されたものである。 素人耳にも明らかに雰囲気が違っていて初演版のほうがこの楽曲の特徴がよく感じられて面白いと思う。HMVのレヴューを読むと「作曲者によって削除された48小節も復元した」とある。その意味においてもラプソディー・イン・ブルーの原点を知ることの出来る貴重な音源であるといえる。 2曲目も有名な「アイ・ガット・リズム」をもとにした変奏曲。「アイ・ガット・リズム」は元々、1930年のミュージカル「ガール・クレイジー」のナンバーとして書かれた。1934年にピアノ協奏曲風にアレンジされたものが「アイ・ガット・リズム変奏曲」である。とても聴きやすく印象深い楽曲である。 3曲目は「ピアノ協奏曲へ調」。「ラプソディー・イン・ブルー」の作曲された翌年1925年に完成された。このピアノ協奏曲は当時のニューヨーク交響楽団の指揮者ウォルター・ダムロッシュの委嘱によって作曲された。 この協奏曲はガーシュウィンの独特の自由で流麗な楽想に富みながらも協奏曲としてのきっちりとした古典的な構成を持った作品となっている。内容の濃い佳作である。 4曲目の「リアルトのさざ波(ラグ)」はガーシュインの初期の作品である。ラグタイムのピアノソロ曲でウイル・ドナルドソンという人との共作である。 ちなみに「リアルト」とはマンハッタンのブロードウェイ劇場の周辺の地域の名称であるらしい。ここでいう「さざ波」とはこの「リアルト」から発せられる喧騒やそのエネルギーが拡散する様を描いた楽曲である。指揮者であるカンゼルが管弦楽のために編曲したもので短いながらも濃密な楽曲になっている。
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