メンデルスゾーン オラトリオ「エリア」作品70 アラステア・マイルズ(Bs) ヘレン・ドナース(S) ヤルド・ファン・ネス(A) ドナルド・ジョージ(T) カースティン・クライン(S) ドイツ中央放送合唱団(ライプツィヒ) 合唱指揮:Gert Frischmuth イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団 指揮:クルト・マズア REC:1992(TELDEC 9031-73131-2[0720-250BOMM]) 今年はメンデルスゾーン生誕200年であることからメンデルスゾーンの作品に接する機会が多い。 今日聴く楽曲は初めて聴く、メンデルスゾーンのオラトリオ「エリア」である。「エリヤ」とか「エリアス」などと表記される事もある。 この「エリア」は旧約聖書に登場する預言者「エリア」の生涯を題材にとり全2部からなる大曲である。1846年に英国で初演されている。 壮大な合唱曲が多いのが特徴的であるが比較的どの楽曲も清楚でしなやかな性格を持っているためか、基本的に明るめの色調でさらさらと流れるように音楽が続く。メンデルスゾーンによって蘇演、復活したJ.S.バッハのマタイ受難曲ほど深遠ではなく、ヘンデルの代表曲メサイアほど旋律に斬新さを感じない。そのような大先輩二人の折衷型の印象を受ける。 取り立てて印象を受ける楽曲があるわけでもなく比較的地味な印象をうけた。 これはこの物語の持つ劇的な側面よりもより音楽的な旋律の美しさに重きをおいたマズアの音楽作りに起因するのかもしれない。 合唱に関してもいささか音楽が平面に聴こえ立体的な構造美を感じない。もっとドラマチックに心に迫るものであって欲しかった。
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