クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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J.S.バッハ
ミサ曲 ロ短調 BWV232

ナンシー・アージェンタ(S)
キャサリン・デンリー(A)
マーク・タッカー(T)
スティーブン・ヴァーコー(Br)

コレギウム・ムジクム90
指揮:リチャード・ヒコックス
REC:1992(CHANDOS CHAN 0533/4[0720-250BOMM])

 コレギウム・ムジクム90はイギリスで1990年にヴァイオリニストのサイモン・スタンデイジとここで指揮を振っているリチャード・ヒコックスの二人によって設立された古楽オーケストラである。ハイドンの録音が有名である。

 イギリス音楽に造詣の深かったリチャード・ヒコックスはCHANDOSレーベルに数多くの録音を残した事で有名である。ロンドン交響楽団の副指揮者(99年〜)やBBCウエールズ・ナショナル管弦楽団(2000年〜)の首席指揮者などを務めまさにこれからという時に惜しくも昨年2008年の11月に急逝してしまった。

 今日聴くのはコレギウム・ムジクム90とヒコックスの残した録音のひとつバッハのロ短調ミサ曲を聴く。

 非常に爽やかなバッハである。深く敬虔な宗教的な色彩は影をひそめる一方、健康的で溌剌としたバッハを聴くことが出来る。

 管弦楽にしても合唱にしても各声部が明確に分離されているので風通しのいい明晰な音楽になっている。反面、サウンドがやや軽く薄い印象を与え、バッハの演奏の必要不可欠な深遠で悠然と心に迫る演奏とは一線を画している。

 いいにつけ悪きにつけイギリス音楽のように聴こえてくる。これがヘンデルであればもっといい印象であったかもしれない。

 それでも管楽器における各ソリストの音色は非常に明晰で凛としたもので歌も完璧な技量である。

 この演奏を評して言うならば「無菌室におけるバッハである」といった感じであろう。

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