ブルックナー 交響曲第5番変ロ長調 大阪フィルハーモニー交響楽団 指揮:朝比奈隆 REC:1978(JeanJean JJGD-2005/2006) 朝比奈隆壮年期の記録。この録音を含む全集は長らく入手が困難なものであったが最近復刻されたことで評判になっているもの。 さてこの第5交響曲は1978年1月の大阪フェスティバルホールにおけるライブ録音である。この時代の大阪フィルの技術、力量は現代にあって決して聴者を満足させるものではない。録音もゴツゴツとしたもので響きや艶に乏しく乾いた感じのするものでブルックナーの奥行きのある立体的な構造美を聴くことは出来ない。 ただ、晩年の朝比奈にはない切り込んでいくような推進力があってシャープな音楽になっている。その一方で恣意的とも取れるテンポのゆらしがどうもわざとらしく感じられてしまい残念な一面もある。 若き朝比奈を知るのにはうってつけの演奏である。1970年代という時代にあって決してメジャーな存在でなかったブルックナーに真摯に取り組んでいることに指揮者やオーケストラに何よりもまず敬意を表したい。
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