ブルックナー 1.交響曲第5番変ロ長調(シャルク改訂版) ワーグナー 2.楽劇「神々の黄昏」〜夜明けとジークフリードのラインの旅 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 指揮:ハンス・クナッパ ーツブッシュ REC:1956(DECCA 448 581-2) 伝説の指揮者ハンス・クナッパーツブッシュによるブルックナーの第5交響曲。現代において全く演奏されることのない「シャルク改訂版」における演奏。ここで展開されている音楽は随所に見受けられるカットなどなんだか意味を感じない音楽になっている。それはブルックナーの音楽と全く異なる音楽といって差しさわりがない。ワーグナーとブラームスが交じり合った雰囲気である。 しかし、この演奏は重厚でなんともいえない説得力のあるきりりとした演奏である。明らかにブルックナーではないのにブルックナーのテイストがするブラームスないしはワーグナーを聴いている感じである。フィナーレの意味不明な打楽器にもすごい違和感をもってしまうのだが・・・。 やっぱりはっきりいって「シャルク改訂版」はブルックナーではない。クナッパーツブッシュには本当のブルックナーを振ってもらいたかった。
併録のワーグナーは本当に素晴らしい。この深い精神性こそ音楽のすべてである。クナッパーツブッシュはその意味ですごい指揮者なのであると思う。音楽に深みにあふれながら音楽そのものがとうとうと流れているのだから。恣意的でなく自然な形で。クナッパーツブッシュのブラームスは好きではないがこのワーグナーは本当に素晴らしい。ブルックナーも原典版であったらどれほど素晴らしい演奏になっていただろうか。 それにしてもこのワーグナーは極めつけの名演である。 |

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