クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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ドビュッシー
1.交響詩「海」
2.牧神の午後への前奏曲
3.舞踏音楽「遊戯」

ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
指揮:ピエール・ブーレーズ
REC:1966年(CBS/SONY FDCA 549[080916-250BOMN])

 ブーレーズによるドビュッシーを聴く。今日は非常に暑くて文字通り海にでも行きたい気分になった。

 この録音は1966年のもので輪郭のはっきりしないそれこそ文字通り「印象派」と言われるドビュッシーの音楽に一石を投じることになった記念碑的なドビュッシーである。

 なんとなく曖昧に雰囲気で感じる事の多いドビュッシーが色彩感豊かに楽曲の細部に至るまで精緻に演奏されるこのスタイルは衝撃的であった。ブーレーズは90年代にクリーヴランド管を指揮して同曲(「海」と「牧神」)を再録音しているがこのニュー・フィルハーモニア管の録音の魅力は色あせる事がない。精緻でありながら音楽が艶かしく色彩感にあふれリズムがしなやかで非常に印象的である。音楽に勢いもあって非常に楽しめる。

 「海」などは波のしぶきすらも音楽になっているようだ。現実的でありながらそれを究極まで突き詰めたときにこのスコアから幻想的で艶かしい極上のサウンドが展開される。

 「牧神」も音の線が非常にはっきりしていて、それでいて非常に美しい。すべての旋律が他との旋律と完全にコラボしていて有機的な音楽の厚みを感じさせてくれる。

 そこには人工的なものや機械的なものとは完全に一線を画する人間の織りなす「音楽」に満ち溢れ音楽の音楽たる所以を感じさせてくれる演奏になっている。

 ドビュッシーの最後の管弦楽「遊戯」はセルゲイ・ディアギレフの率いるロシア・バレエ団の委嘱によって作曲された楽曲。あまり印象に残らない大作であるが演奏は素晴らしい。

 暑さも吹き飛ぶ冷静かつあふれ出る音楽の豊かさに心だけは温まる最高の音楽である。

 画像はおそらくLP盤のものであるかもしれない。

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