クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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ブルックナー
交響曲第6番イ長調(ノヴァーク版)

リンツ・ブルックナー管弦楽団
指揮:デニス・ラッセル=デイヴィス 
REC:2008(ARTE NOVA 8869731989 2)

 リンツ・ブルックナー管弦楽団の首席指揮者は1975年から83年まで首席指揮者を務めたテオドール・グシュルバウアーの代からその名声を高める事となった。その後ローマン・ツァイリンガー(1983〜85年)、マンフレート・マイヤーホッファー(1985〜91年)と続き、1992年から2000年までマルティン・ジークハルトが首席指揮者を務めた。
 
 先日聴いたアイヒホルンは1984年からこのリンツ・ブルックナー管弦楽団の名誉指揮者となりこのブルックナーの録音を開始したようだ。あくまで名誉指揮者としてこのオーケストラとかかわりをもっていたようである。
 
 今日聴くのはマルティン・ジークハルトの後を受けて2002年より首席指揮者に就任したアメリカ出身の指揮者デニス・ラッセル=デイヴィスのブルックナーである。
 
 デニス・ラッセル=デイヴィスは現在まで第5交響曲を除くブルックナーの交響曲をすべて録音しており、全集完成まであと一歩のところまできている。
 
 良くも悪くもオーケストラの響きは洗練されていて見通しがよく明瞭である。それゆえ、15年程前に録音されたアイヒホルンとの演奏におけるオーケストラの「神々しいほどの輝き」は感じられない。現代音楽に精通したデニス・ラッセル=デイヴィスらしく、オーケストラのサウンドは、より機能的に効率的に展開されていく。
 
 スタイリッシュで都会的、お洒落なブルックナーを聴くことが出来る。流れとしてはボルトン・モーツァルテウム管のブルックナーである。あとは聴き手の好みであろう。同じオーケストラなのにここまであっさりとしてしまうともはや別のオーケストラである。室内オーケストラを聴くような感覚である。
 
 アイヒホルンの指揮する演奏のときに「第4楽章の緩徐部分に聴かれる特徴的なやや複雑な和音の処理が曖昧に感じられる部分があり残念。もっと入念な処理を施してもらいたかったところである」という感想を持ったが、デニス・ラッセル=デイヴィスの指揮する演奏に関してこの部分については素晴らしい。複雑な音楽をきりりと整理して自然なサウンドで提供する事に成功している。
 
 いやはや、まさに時代と指揮者によって全く変わるのだなとふたつの音楽(アイヒホルンの指揮する演奏とデニス・ラッセル=デイヴィスの指揮する演奏)を続けて聴くとつくづく思う。
 
 演奏時間を見るとアイヒホルンの指揮する演奏よりもデニス・ラッセル=デイヴィスの指揮する演奏のほうが幾分長いのだが長さを感じさせないすっきりとした爽やかな感覚がこの演奏の感想である。

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