ブルックナー 交響曲第6番イ長調(ハース版) ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 指揮:セルジュ・チェリビダッケ REC:1991(EMI TOCE-9805) 独特の世界観をもってブルックナーに挑むチェリビダッケの哲学の全てを凝縮してまるで結晶となったかのような名演である。テンポは遅いのであるがそれほどの遅さを感じさえない。フレーズ一つ一つに意味を持たせ、サウンドが有機的に絡み合いまるで生きているかのように迫ってくる。 ミュンヘン・フィルの傑出した技量にも驚かされる。全てが完璧に近いサウンドである。リズムも非常に厳しく決して緩まない。極度の緊張感の中にもはやこの世のものとは思えない世界が存在している。 チェリビダッケという、どの指揮者とも相対的な評価など出来ない独特な世界観をもったその世界がミュンヘン・フィルという信じられないほどの技術を持った演奏家たちによって体現されたこのブルックナーの音楽における奇跡の前に言葉を失う。 このチェリビダッケとミュンヘン・フィルによるブルックナーの第6交響曲、これは音楽を超越しているようにも思える。音楽を越えた何かである。 好き嫌いがはっきりと分かれる演奏であることも前提として申し上げておきたい。ある人は私のように奇跡的な名演というかも知れなし、ある人は愚にもつかない変態な演奏とののしるに違いない。それほどの稀有な世界観をもった演奏といえる。 前回聴いた同コンビによる2種類のブルックナーの第5交響曲同様、腰の抜けるような衝撃的な感動を覚える名演奏である。少なくとも私はそう思う。 チェリビダッケ、ミュンヘン・フィルによるブルックナーの第5交響曲(1986年サントリーホールライヴ録音)
http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/59652505.html |

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