クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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交響曲第6番イ長調(原典版)

ソビエト国立文化省交響楽団
指揮:ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー
REC:1984(Venezia CDVE 04368-3)

 第5交響曲ではとんでもない激烈な演奏だったので怖いもの見たさ半分で聴いてみたがこれが意外にも「まとも」な演奏なので驚きと若干の失望を持って聴いた。

 「驚き」と「失望」とは第5交響曲のような爆演、ゲテモノの演奏を期待していただけに意外にもまともな演奏であることに「驚き」まともな演奏ゆえに「失望」したわけである。

 この第6交響曲の特筆すべき点はなんといっても管楽器の甘い音色にある。冒頭のホルンの詰まったような独特な音色やフルートやオーボエの丸みをもった温かで耽美な木管楽器の音色は非常に特徴的である。旧ソ連の録音であるので(特に弦楽器の高音部など)相変わらずキンキンとしたサウンドが耳につくのはやむを得ないが木管楽器の音があまりにも近場でなっているように感じられ、明らかにマイクで拾った音を編集して乗っけたような感じで音がブレンドされ一体感を持って奏でられるというものとは程遠く、その点非常に違和感を覚える。これは特に第2楽章で顕著に聴かれる。

 録音の不備を除けば音楽はきちんと流れていくし前述のように木管楽器の美しい音色とフレージングは素晴らしい。

 第3楽章はやはり録音の不備だろう。非常にスケールの小さなまるで室内楽を聴くような感じの広がりのない窮屈で軽い演奏になっている。

 第4楽章は強奏部で金管楽器がキンキンする部分以外は総じていい演奏である。テンポも自然で、呼吸が深くじっくりと流れていく。何しろ音楽に説得力がある。旧ソ連の演奏家によるブルックナーはまったく期待をしていなかったので、ブルックナーの演奏の真ん中をいく解釈とその演奏に意外感を持った。木管楽器の音色もいい。フィナーレの金管楽器の咆哮はさすが旧ソ連。

 これで録音状態がもっとよければ言うことないのだが。

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