ブラームス 1.交響曲 第2番 ニ長調 作品73 2.交響曲 第3番 ヘ長調 作品90 サイトウ・キネン・オーケストラ 指揮:小澤征爾 REC:1991(PHILIPS PHCP-5049[081223-525DUK]) 小澤征爾の指揮によるブラームスの第2と第3交響曲。オーケストラは超技巧者集団のサイトウ・キネン・オーケストラ。 まずは第2交響曲から。まずなんと言ってもオーケストラが自発的に凛々と輝いて鳴っているのが良くわかる。弦楽器の素晴らしさは言葉にできないほど。録音も素晴らしく書くパートが明瞭に聴こえてきて文字通り音楽がシンフォニックに聴いてとれる。 弦楽器や木管楽器のアンサンブルは見事の一言。少々金管楽器が乱雑に響くのが残念ではあるが、溌剌とした明るい演奏で若々しく元気一杯の第2交響曲である。 第3交響曲も整然とした弦楽器のサウンドは素晴らしい。さすがは世界で活躍する超一流の演奏家たちの集団である。とにかく素晴らしいのだが全ての楽章でテンポが遅めで音楽の進め方が散漫に感じてしまうのが難。 基本的で最もスタンダードなブラームスを優秀な演奏で聴くことができる。 しかし、「何か」が足りないような気がする。その「何か」は明確にわからないのだが、音楽に滲み出るような切迫感のような緊張が無いように感じる。ある意味において、この演奏は(第2にしても第3にしても)あまりに安心に聴くことができてやや退屈してしまい深い印象にかけてしまうという大きな欠点を持っているように感じるのは私だけであろうか。
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