クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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ブルックナー 交響曲第7番ホ長調

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ギュンター・ヴァント
REC:1999(RCA BVCC-34030)

 漲る緊張感に微動も出来ぬ超越的な名演。ヴァント3度目の録音にして同曲最後の録音。バレンボイムの時にはひたすら豪華に鳴っていたベルリン・フィルもある種の規律を重んじた中ですさまじいエネルギーを帯びながら永久に響くような深いサウンドですべての部分がそれに満ちている。
 テンポもケルン放響と比べ第2楽章が1分近く早くなっている他はだいたい1分くらい遅くなっている。
 それにせよ、これほど長大な交響曲においてテンポの感覚が1分前後の相違ということは、およそ20年の歳月を経過してもなおヴァントの同曲に対するスタンスがほとんど変わりないということであり、このベルリン・フィルとの演奏を指揮する年齢、87歳を考えてもまったく老いを感じさせない若々しく、きびきびしたテンポとリズムの感覚には本当に感服するものがある。
 そしてこの演奏の深さ。すべての部分に音楽としての意味を持たせ、ども部分にも緊張感がとけない。ゆるみがまったくない。
 ベルリン・フィルという世界最高級の名器を自由自在にコントロールしているさまがこの演奏を聴くと手に取るように感じられる。
 人によっては窮屈な感覚を覚えるかもしれない。しかしこの録音はブルックナーの交響曲第7番と言う意味における形式美を究極にまで磨き上げた完璧な演奏といっていいと私は思う。
 レコード芸術、2000年5月号にこのCDの論評がある。以下、宇野功芳氏の記述に大いに賛同する。
「まさに至高の極み、神々しさの極み、いったいどのような文章を連ねればよいのか?」

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