クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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 ヴァルター・ヴェラー(ウェラー)はウィーン・フィルのコンサートマスターを務めたウィーン生粋のヴァイオリニストである。1959年から10年にわたって自らの名を冠した弦楽四重奏団(ヴェラー四重奏団)を組織し活躍する。

 1969年に指揮者に転向(この年ヴェラー四重奏団は解散)、ウィーンの国立歌劇場の指揮者として活躍する。1977年にイギリスに渡りロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団(77〜80年)、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(80〜84年)、スコティッシュ・ナショナル管弦楽団(現ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団)(92〜97年)のイギリス各地のオーケストラの首席指揮者を歴任する。

 ウィーン・フィルのコンサートマスターから指揮者に転身したヴェラーであるが比較的地味な存在である。私もかつてモーツァルトのヴァイオリン協奏曲の伴奏やブラームスのハンガリー舞曲の全曲などで聴いて知っていた。ヴェラーの指揮するものの中ではプロコフィエフの交響曲全集が非常に評価が高く有名である。

 そんなヴェラーによるベートーヴェンの交響曲全集。今をときめくサイモン・ラトルが手塩にかけたバーミンガム市交響楽団が演奏を担当する。どんなものか非常に興味がわく。

 (Chandos CHAN 8712-14)[080605-500BOMN])
 (Chandos CHAN 8715-17)[080610-500BOMN])

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ブラームス
1.3つのインテルメッツォ 作品117
2.6つのピアノ曲 作品118
3.4つのピアノ曲 作品119

ペーター・レーゼル(Pf)
REC:1972,73(DS TKCC-70665)

 これら3曲の楽曲はブラームスの晩年(1892年と93年)に作曲されている。ブラームスはこれら一連の楽曲の後には独奏ピアノ曲を残していない。

 正直どれも旋律的にはあまりに特徴に乏しい。3曲とも内省的な雰囲気の漂う楽曲である。作曲の技法や構成などは洗練されたものがあるのかもしれない。どこかドビュッシーやラヴェルなどのピアノ曲を連想させるような、そんな雰囲気が随所に聴いて取れたのは私だけであろうか?
 

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ブラームス
1.8つのピアノ曲 作品76
2.2つのラプソディ 作品79
3.幻想曲集 作品116

ペーター・レーゼル(Pf)
REC:1973(DS TKCC-70664)

 ブラームスは1862年に作曲された「パガニーニの主題による変奏曲とフーガ」以降はピアノ独奏曲の作曲をしていない。1878年に作曲された作品76の「8つのピアノ曲」はピアノ独奏曲の作曲の再開となる作品である。

 それまでの熱情的な雰囲気とは大きく趣が変わり、内向的な枯淡な雰囲気である。まさに晩秋にはもってこいである。題名の通り8つの小曲からなっており、それぞれ印象的であるが特にジプシー風の旋律の第2曲のカプリッチョやピアノ協奏曲第1番の第1楽章の最初のピアノの旋律を髣髴とさせる第4曲のインテルメッツォなどが耳を引く。

 「2つのラプソディ」作品79は前述の「8つのピアノ曲」の翌年、1879年に作曲されている。内容はさらに濃く重厚で規模の大きい楽曲となっている。第1曲目は日本の古歌「さくら」を思い起こさせるエキゾチックな旋律が印象的である。

 「幻想曲集」作品116は前述の「8つのピアノ曲」「2つのラプソディ」の2曲よりもさらに後の1892年に作曲されている。全部で7曲からなる小品で構成されておりブラームス晩年のピアノ曲の皮切りとなる作品で内容はさらに難しく内省的になり枯淡の極地を行くような作品である。

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ブラームス
1.自作の主題による変奏曲 ニ長調 作品21-1
2.ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ 変ロ長調 作品24
3.パガニーニの主題による変奏曲 イ短調 作品35

ペーター・レーゼル(Pf)
REC:1972[1],1973[2],1974[3](DS TKCC-70663[080511-250BOMM])

 自作の主題による変奏曲は1957年の作品。「シューマンの主題による変奏曲」より3年を経て作曲されている。ブラームスは友人であるヴァイオリン奏者のヨーゼフ・ヨアヒムへの手紙の中で変奏曲に対する並々ならぬ研究の意欲を述べている。その中で完成されたこの作品は品格のあるロマンティックな作品である。旋律そのものはそれほど特徴のあるものとはいえないがそっと心に入ってくる、染み渡るもので印象がいい。

 ヘンデルの主題による変奏曲とフーガはヘンデルの「ハープシコード組曲」第2巻、第1曲の第2楽章の旋律を主題にしている。簡素でわかりやすい旋律がめくるめく変化していくさまが印象的である。1861年の作品。クララ・シューマンの誕生日に作曲したとある。初演はクララ・シューマンの独奏による。

 パガニーニの主題による変奏曲とフーガは一連のブラームスの変奏曲の集大成をなす作品となっている。ブラームスがその住居をウィーンに構えて間もなくの1862年に作曲された。この時期に知り合った友人で凄腕ピアニストのカール・タウジッヒとの交友関係の中から生まれた作品である。有名なパガニーニの無伴奏ヴァイオリンのための「24の奇想曲」の第24番イ短調の旋律を主題にしたもの。壮大な音楽が展開されていく。超絶技巧が要求される作品で聞き終わるとため息が出るくらい壮絶に難易度の高い音楽といえる。

 ペーター・レーゼルの演奏は熱情を内包しつつも整然と確実に演奏されていく。圧巻である。

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ブラームス
1.ピアノ・ソナタ 第3番 へ短調 作品5
2.シューマンの主題による変奏曲 嬰へ短調 作品9
3.4つのバラード 作品10

ペーター・レーゼル(Pf)
REC:1972,73(DS TKCC-70662[080511-250BOMM])

 ブラームスの第3番のピアノ・ソナタは1853年に作曲されている。第1、第2よりも規模が大きくなっており全5楽章からなっている。

 演奏時間も長く聴き通すのがやや苦しい気もする。それでも第2楽章と第3楽章は印象に残る旋律である。

 第2楽章には詩が表題のように書き記されているとのことで、それは「若き恋」と題されたシュテルナウという詩人の詩である。まさにこの詩の通りロマンティックで美しい旋律が甘く心に切なく迫ってくる。

 たそがれせまり、月影かがやく。
 そこにふたつの心 愛にて結ばれ、
 たがいによりそい、抱き合う。 (名曲解説ライブラリー7 ブラームス より 音楽の友社)


 第3楽章はうって変わって激しいスケルツォ。これがまた印象に残る旋律である。転げて狂った社交ダンスのようなフレーズは印象深い。トリオ部ではやや落ち着いた感じの優美な旋律が気品を持って演奏される。

 この第2楽章と第3楽章はブラームスの永遠の恋人といっていいだろうクララ・シューマンの手によって公開初演されている。この2つ楽章の印象が強烈である事もこのことと何らかの繋がりがあるような気がしてならない。

 第1、第4、第5楽章がそれぞれ重厚で気難しい男性的な印象を与えるのに対して第2、第3楽章は女性的な温和な雰囲気と華麗で激しい側面を見せる印象がある。

 「シューマンの主題による変奏曲」は1854年の作品。シューマンが精神的に病んで入水自殺を図った後にクララ・シューマンのために作曲された作品である。この変奏曲の主題はシューマンの作品99の
 
 「色とりどりの小品」というピアノ曲集の中の旋律を用いている。もの悲しい旋律が主題となっておりこれが重厚で生真面目に展開していく。その意味においても音楽が切実過ぎて少し気分的に重くなってしまう。

 4つのバラードは「シューマンの主題による変奏曲」同様1854年に完成された作品である。この作品はブラームスの友人、J.O.グリムというひとに捧げられた。
 
 個性的な作品が4曲あるけれどそれほど魅力的な雰囲気、旋律のあるものでもなく、素人耳にはやや退屈かもしれない。

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