クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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ブルックナー
交響曲第5番変ロ長調 

ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ギュンター・ヴァント
REC:1995(Hanssler Profil PH06012)

 ギュンター・ヴァントは20世紀を代表する名指揮者。ブルックナーの演奏には大変定評があるのは周知のとおりだ。この交響曲第5番はケルン放響(1974)、北ドイツ放響(1989)、ミュンヘン・フィル(1995:当盤)、ベルリン・フィル(1996)、北ドイツ放響(1998:DVD)の録音などがあるがこのミュンヘン・フィルとの演奏は格別の演奏である。

 指揮者とオケの息もぴったりで、颯爽とした演奏で力強く非常に集中度が高い。音楽の骨格、構成が非常に明確。そこへきて、ミュンヘン・フィルの伸びやかで美しく明るい音色がこの音楽を天国的な音楽へと昇華させている。高貴でいて官能的ともいえる美しさ。鳥肌が立つ。さらに細かな部分における音楽の明晰さがこの演奏の素晴らしさを引き立てている。
 
 リズムも引き締まり明瞭なアンサンブルでまったく隙がなく最高の演奏である。神々しく厳格な音楽に全てをゆだねていいと思う。
ベートーヴェン
ピアノ三重奏曲全集(4)

1.ピアノ三重奏曲 第11番 ト長調 作品121a「カカドゥ変奏曲」
2.ピアノ三重奏曲 変ホ長調 作品38(七重奏曲作品20の編曲)
3.ピアノ三重奏曲 第9番 変ホ長調 WoO.38

セラフィン・トリオ
REC:1996(ART NOVA 74321 51621 2)

ピアノ三重奏曲 第11番 ト長調 作品121a「カカドゥ変奏曲」


 第1楽章のイントロダクションのアダージョは重苦しい旋律ではじまる。やがて雪解けのように氷解していき優しい旋律へと移り変わる。第2楽章は表題にあるように「変奏曲」となっている。副題の「カカドゥ変奏曲」とはこの第2楽章の変奏曲をさす。ヴェンツェル・ミュラーの歌劇「プラハの姉妹」の「私は仕立てやカカドゥ」の主題による10の変奏曲である。第3楽章は軽快なロンド。ベートーヴェン最後の三重奏曲という事もあり落ち着いた感じのある楽曲である。
 
 他人の楽曲をモチーフとした変奏曲においては第4番の「街の歌」があるが印象としては「街の歌」のほうが耳に残る。


ピアノ三重奏曲 変ホ長調 作品38(七重奏曲作品20の編曲)


 この楽曲は以前クラリネットのヴァージョンで聴いたことがある。今回ヴァイオリンのヴァージョンで聴くと印象がかなり違う。流麗で颯爽としているが、反面淡々としていて味わいに乏しい。やはり原曲の管楽器の編成で聴くのが一番であるのだろう。


ピアノ三重奏曲 第9番 変ホ長調 WoO.38


 1790年頃の作曲であるので作品1の3曲よりも先に作曲された可能性が高い。この楽曲はサロン的な雰囲気になっていてモーツァルトの影響を感じる楽曲になっている。演奏時間も短く簡素であるが愛らしい旋律が印象的な楽曲である。

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ベートーヴェン
ピアノ三重奏曲全集(3)

1.ピアノ三重奏曲第1番変ホ長調作品1−1
2.ピアノ三重奏曲第3番ハ短調作品1−3
3.ピアノ三重奏曲第10番変ホ長調作品44 (創作主題による14の変奏曲)

セラフィン・トリオ
REC:1996(ART NOVA 74321 51621 2)

ピアノ三重奏曲 第1番 変ホ長調 作品1−1


 この楽曲は作品番号1の1。記念すべき楽曲である。モーツァルトやハイドンの影響を強く受けたサロン風の優雅な楽曲である。やはりベートーヴェンの作品1-1だけあって比較的演奏の機会も多いようだ。4つの楽章からなるがどの楽曲も明るく聴き易い。一方でそれほど印象に残らない。

ピアノ三重奏曲 第3番 ハ短調 作品1−3


 作品1-3。ベートーヴェンのピアノ三重奏の作品のなかでも唯一の短調の作品。若きベートーヴェンの自信作であったが師匠のハイドンから認められず師弟の中がぎくしゃくしたといういわくつきの作品。若きベートーヴェンの意欲にあふれた傑作といえよう。
 第1楽章の力強い旋律もさることながら第2楽章の変奏曲がまた素晴らしい。短くも流れるようなピアノが印象的な第3楽章を経て、颯爽とした終楽章の心地よさは演奏の影響も大いにあるだろう、素晴らしい。
 この楽曲を認めなかったハイドン先生。きっと嫉妬したのではないだろうか?素晴らしい音楽である。

ピアノ三重奏曲 第10番 変ホ長調 作品44 (創作主題による14の変奏曲)


 創作主題による14の変奏曲は変化に富んだ楽曲で前述の作品1とほぼ同時期に作曲されている。若さで突っ走るという感じよりも、もっと円熟した内容のある楽曲に仕上がっているように感じる。チェロが思いのほか活躍するためかもしれない。特に第13変奏のアダージョの沈痛な旋律の美しさは素晴らしい。

 画像はお馴染みの画像、ベートーヴェン。ウィキペディアから拝借。

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ベートーヴェン
ピアノ三重奏曲全曲(2)

1.ピアノ三重奏曲第2番ト長調作品1−2
2.ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調作品97「大公」
3.ピアノ三重奏曲第8番変ロ長調WoO.39

セラフィン・トリオ
REC:1996(ART NOVA 74321 51621 2)

ピアノ三重奏曲第2番ト長調作品1−2


 ベートーヴェンの記念すべき最初の出版作品の中のひとつ。3つのピアノ三重奏曲作品1の第2番の楽曲。作品1の中でも一番人気のない曲がこの第2番であるようだ。

 人気のなさとは裏腹に楽曲は構成もしっかりとしたバランスのいい4楽章からなっていて、さながら交響曲である。アダージョの序奏に続いて軽快なアレグロが奏される第1楽章。歌にあふれた穏やかな第2楽章。しっとりとした感じの旋律が印象的な少しアンニュイなスケルツォ。第4楽章は楽しげでエネルギッシュな旋律で彩られていてフィナーレにふさわしい、堂々とした音楽になっている。

 人気はないかもしれないが個人的には満足の一曲であった。

ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調作品97「大公」


 ベートーヴェンのピアノ三重奏曲の中で最も有名なのがこの「大公」である。「大公」とはオーストリア・ハプスブルク家の神聖ローマ帝国皇帝レオポルド2世の末子であるルドルフ大公(ルドルフ・ヨハネス・ヨーゼフ・ライナー・フォン・エスターライヒ:1788〜1831)のこと。

 ルドルフ大公が15歳のときにベートーヴェンがピアノ教師として出会ったのをきっかけに、その後も長く親交を深めた。ベートーヴェンが経済的に困窮すると「幽霊」三重奏曲を献呈されたエルデーディ伯爵夫人などとともに援助を行うなどしたベートーヴェンの重要なパトロンである。

 ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調作品97は1811年の作でルドルフ大公に献呈された。そのため「大公トリオ」と呼ばれて親しまれている。

 ルドルフ大公の音楽的な才能はなかなかのものがあり自ら作曲した作品も多い。またピアニストとしての腕前も相当の水準にあったといわれこの作品もピアノの活躍する楽曲になっている。ベートーヴェンの室内楽曲の中にあってもこの「大公」三重奏は大変有名で古今のピアノ三重奏曲の中にあっても最高傑作といわれている。

 その評判にふさわしくスケールの雄大さ、気高い品格、円熟と優雅さを兼ね備えた非常に内容の濃い音楽になっている。
 

ピアノ三重奏曲第8番変ロ長調WoO.39


 アレグレットのみの単一楽章の楽曲。この楽曲はベートーヴェンの心の内側をのぞくことの出来る作曲者の素直な心を表現した可愛らしい小曲であると思う。

 この曲はベートーヴェンの書いた差出人不明のあの有名な「不滅の恋人」への手紙の相手と目されるアントーニア・ブレンターノの愛娘、マクシミリアーネ・ブレンターノとという少女に贈られた楽曲である。
 
 「大公」がやや公的な音楽だとすればこの第8番の小さな楽曲はまったく私的な音楽であるといえよう。ベートーヴェンの一面を窺い知るに最も興味深い一曲である。

 セラフィン・トリオの演奏も癖がなく耳に馴染みがよく聴きやすい。私のようなベートーヴェンの三重奏曲初心者にはもってこいなのではないだろうか。

 画像はルドルフ大公。ウィキペディアから拝借。
ベートーヴェン
ピアノ三重奏曲全曲

1.ピアノ三重奏曲 第5番 ニ長調 作品70−1「幽霊」
2.ピアノ三重奏曲 第6番 変ホ長調 作品70−2
3.ピアノ三重奏曲 第4番 変ロ長調 作品11「街の歌」

セラフィン・トリオ
REC:1996(ART NOVA 74321 51621 2)


さて今日からベートーヴェンのピアノ三重奏曲を聴いていく。

ピアノ三重奏曲第5番ニ長調作品70−1「幽霊」


 作曲されたのは1808年。ベートーヴェンの有力なパトロンでもあったエルデーディ伯爵夫人の求めに応じて作曲された。いわゆる傑作の森といわれる時期の1曲。もともとピアノ・ソナタとして書き進められたらしいが三重奏曲に変更されたようだ。
 
 「幽霊」というニックネームは楽曲そのものとはあまり関係がないようだ。第2楽章の雰囲気が不気味な感じであるからとかいわれているらしいが誰が命名したのかを含め本当のところはよくわからないのが実情であるらしい。第1、第3楽章が生き生きとした非常に明るい音楽であるのに対して第2楽章は非常に深遠で切実な感じのする楽曲である。「幽霊」とは感じなかった。

ピアノ三重奏曲第6番変ホ長調作品70−2


 「幽霊」と同様、エルデーディ伯爵夫人の求めに応じて作曲された。「幽霊」よりもチェロがより活躍する楽曲であるがやや地味な感じを受ける。楽曲の構成面においてもやや統一感にかけるという評価があるようで演奏される機会も少ないようだ。

 世間の評価はそうとしても、「幽霊」が全3楽章であったのに対しこちらは全4楽章で規模も大きく第3楽章の“アレグレット・マン・ノ・トロッポ”の流麗な旋律が素敵で温かく個人的には好みの音楽であるし、第4楽章は堂々とした風格を持った作品で聴き応えがある。

ピアノ三重奏曲第4番変ロ長調作品11「街の歌」


この楽曲はベートーヴェンの20代後半にかかれた若書きの楽曲でありベートーヴェンの楽曲にありがちな妙な真面目さや深刻さがそれほどなくて大変聴きやすい。
 
 ニックネームにもあるように第3楽章には当時街で流行していたヨーゼフ・ヴァイグル(1766〜1846)の作曲したオペラ(なんと言うオペラかはわからなかった)の中の楽曲を主題とした変奏曲になっている。今ではほとんど忘れられてしまった作曲家であるヴァイグルの主題がとても軽快で親しみやすい旋律になっていて思わず口ずさみたくなる。

 これは以前に「街の歌」の三重奏曲をクラリネット・ヴァージョンで聴いたときの同曲のコメントの抜粋である。ここにもあるように第3楽章が変奏曲になっていてヨーゼフ・ヴァイグルという作曲家の(ようやく曲名が判明した!)「海と男たちの愛情」というオペラの三重唱をテーマにした作品である。耳に馴染みがよく確かに口ずさみたくなるメロディである。やはりこの曲はクラリネットで聴きたい。

 
 セラフィン・トリオの演奏は少し粗い感じもするけれど情熱的で一生懸命な感じがあり好印象。ベートーヴェンの三重奏曲を他の演奏で聴いた事がないので何ともいえないけれどいい演奏といえるだろう。

 
参考
ピアノ三重奏曲第4番変ロ長調作品11「街の歌」(クラリネット・ヴァージョン)
http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/51717005.html

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