クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

今日のCD(トピックス)

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ベートーヴェン 
ピアノ三重奏曲全曲

CD1
1.ピアノ三重奏曲 第5番 ニ長調 作品70−1「幽霊」
2.ピアノ三重奏曲 第6番 変ホ長調 作品70−2
3.ピアノ三重奏曲 第4番 変ロ長調 作品11「街の歌」

CD2
1.ピアノ三重奏曲 第2番 ト長調 作品1−2
2.ピアノ三重奏曲 第7番 変ロ長調 作品97「大公」
3.ピアノ三重奏曲 第8番 変ロ長調 WoO.39

CD3
1.ピアノ三重奏曲 第1番 変ホ長調 作品1−1
2.ピアノ三重奏曲 第3番ハ短調 作品1−3
3.ピアノ三重奏曲 第10番 変ホ長調 作品44 (創作主題による14の変奏曲)

CD4
1.ピアノ三重奏曲 第11番 ト長調 作品121a「カカドゥ変奏曲」
2.ピアノ三重奏曲 変ホ長調 作品38(七重奏曲作品20の編曲)
3.ピアノ三重奏曲 第9番 変ホ長調 WoO.38

セラフィン・トリオ
REC:1996(ART NOVA 74321 51621 2)

 ベートーヴェンのピアノ三重奏曲の全曲が非常に安価で売られていた(4枚組でなんと630円!)ので思わず買ってしまった。ほとんどが初めて聴く楽曲である。ベートーヴェンの室内楽曲はクラリネットで演奏された作品11と作品38を以前聴いたがそれ以来である。今回は同じく作品11と作品38が収められているがこれはクラリネットのパートについてヴァイオリンで演奏されているヴァージョンである。

 ちなみにこのCDはベートーヴェンの激安主要作品集60枚組(8000円ほど)に収録されているものと同じ音源である。なるほど安いわけである。

 ということで今週からベートーヴェンのピアノ三重奏曲を聴いていく事にしよう。

 演奏はセラフィン・トリオ。1984年に(おそらく)ドイツで結成された。ヨーロッパを中心に活躍するトリオである。ヴァイオリンがWilhelm F. Walz、チェロがJörg Metzger、ピアノは1992年からメンバーになったGottfried Hefeleが担当している。

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ベートーヴェン
1.交響曲第5番ハ短調 作品67「運命」
2.交響曲第6番ヘ長調 作品68「田園」

ザールブリュッケン放送交響楽団
指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
REC:2005(OEHMS OC 523)

 勢いのある非常に密度の濃い演奏である。特に「運命」交響曲で聴かれる研ぎ澄まされたアンサンブルの精巧さには感服するしかない。重くならず、スピード感があってすばらしい。疾走するテンポや躍動するリズムのすばらしさは言うまでもないが内声部を強調した立体的な音作りは非常に特徴的で新鮮な音が堪能できる。

 あらゆる意味においてこの演奏は素晴らしい。スクロヴァチェフスキの表現する音楽の素晴らしさを感じる事の出来る演奏である。

 田園交響曲は非常に端整な演奏。ことさら感情を表面に出さないで正確にクリアに演奏されている。その点における(気の抜けたような)物足りなさが残るという批判もあるかもしれないが意識的に感情移入を排した客観的な「田園」になっている。

 淡くも線のはっきりとした水彩画を美術館で眺めているような感覚である。そういった意味においてはこぢんまりとした雰囲気であるかもしれない。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/6f/f9/qq473ms9/folder/1007788/img_1007788_52208239_1
 
 スクロヴァチェフスキの運命交響曲はNHK交響楽団とのライヴ録音もある。基本的にはザールブリュッケン放響と同じくベーレンライター版の楽譜を使用しておりコンセプトは同じである。録音のせいもあるかもしれないがNHK響の録音のほうが重厚なサウンドで迫ってくる。切れ味という点ではザールブリュッケン放響のほうがいいけれど、このNHK響とのライヴ録音もなかなかの演奏である。
 
 ちなみにこのNHK響とのCDにはベートーヴェンの大フーガの弦楽合奏版とルトスワフスキの管弦楽のための協奏曲が収められている。

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ベートーヴェン
1.交響曲 第1番 ハ長調 作品21
2.交響曲 第4番 変ロ長調 作品60

ザールブリュッケン放送交響楽団
指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
REC:2005(OEHMS OC 521)

 この2曲は名演である。とにかく素晴らしい。第1と第4という比較的地味なカップリングであるが初めて本当にこの2曲の魅力を感じたといっていいかもしれない。

 これほど明快でしっかりとした第1交響曲を聴いたことがない。同曲のベストに挙げられる名演であるといえよう。オリジナル楽器によく聴かれる先鋭的なサウンドとモダン楽器の豪華なサウンドが非常にいいかたちでマッチしたサウンドである。歯切れがよくいい演奏でありかつ重厚でしっかりとしたサウンド。理想の音楽がここにある。いやはや、素晴らしいの他に言葉が浮かばない。
 
 第4交響曲も集中力のあるいい演奏である。やや響きが雑になるところもあるが相変わらず凄まじい勢いである。きびきびとした凛とした演奏になっていて、なんと言うか・・まったく「隙」というものがない。流れ出したらとめどなく流れ続け聴き手に考える時間を忘れさせる。終楽章の勢いのすさまじさといったら言葉がない。それでいて完璧なアンサンブル。理屈で云々ではなく、とにかく「感じさせてくれる」名演である。
 
 この第1と第4の演奏は同曲の演奏の中でも最高のものではないだろうか?本当に言葉がない。この演奏を聴くとハイドンやモーツァルトの交響曲も聴いてみたくなる。

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ドヴォルザーク
1.交響曲 第9番 ホ短調 作品95「新世界より」
2.交響詩「野ばと」作品110

ベルギー放送(BRTN)フィルハーモニー管弦楽団[1]
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団[2]
指揮:アレキサンダー・ラハバリ
REC:1993(DISCOVER DICD 920113[070909-@307KDK]) 

 さて今日は、昨年末に聴いていてそれきりになっていたアレキサンダー・ラハバリとベルギー放送フィルのコンビによる有名な「新世界」交響曲を聴く。

 サウンドはやはり大雑把で深みにかけて表層的。それでも第2楽章はしっとりと聴かせるところはなかなかである。とてもゆったりとしていて非常に安心する。ところどころでやや木管楽器の音程が気になる点はあるもののしっとりとしながら乾いたようなサウンドがこの楽曲の雰囲気を醸し出していて非常にマッチしている。

 第3楽章は勢いがよくてリズム感のある演奏。終楽章に関しては豪快であるものの表情が硬い演奏である。

 個々にはいい雰囲気が満載であるが全体を通して感じるところにはやはり「大雑把で深みにかけて表層的」という感じがある。オケの音色もカサついていて艶やかさとは程遠い。おおかたこれは録音の所為だととも思うが。

 併録されているのは交響詩「野ばと」。チェコの国民的な詩人カレル・ヤロミール・エルベンの「花束」という詩集の中のバラードにインスピレーションを得て作曲された4曲の連作交響詩の1曲。

 物語は、夫を毒殺した若い未亡人の物語。彼女は夫を殺害した後、若い美男子と結婚する。自らが手をかけた亡き夫の墓に樫の気が生え、野鳩が巣を作る。野鳩は悲しげな声で鳴く。未亡人はその声を聞き、発狂して自殺する。と、物語はかなり深刻なお話である。音楽もなんだか暗い。基本的に物語に添って音楽は出来ている。

 こちらの演奏はロンドン・フィル。中間部でやや集中力を欠いて雰囲気が散漫となる部分があるもののサウンドがシャープで締まっていて聴きやすくなかなかの演奏である。

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ベートーヴェン
1.交響曲 第2番 ニ長調 作品36
2.交響曲 第3番 変ホ長調 作品55「英雄」

ザールブリュッケン放送交響楽団 
指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
REC:2005(OEHMS OC 522)

 さて今日の音楽は交響曲第2番と第3番。こういう組み合わせもなかなか珍しいのではないだろうか。それでも2枚組で1枚に1曲づつ曲が収められていて、余白には何の曲もないのが少しだけ残念。

 さて最初の曲は第2交響曲。ベートーヴェンの第2交響曲は彼の交響曲の中でも比較的演奏される機会が少ない楽曲のように思われる。

「ベートーヴェンはこの音楽を1801年から1802年にかけて作曲しているのだが、この曲を完成した年(1802年)の秋に有名な「ハイリゲンシュタットの遺書」を書いている。作曲家としては致命的ともいえる耳の疾患が進み、聴力を失うという深刻な状況に直面した時期に当たる。ベートーヴェンにとっては悲劇的で絶望的な大変な時に作曲されたわけであるがこの音楽に「悲劇」や「絶望」は微塵にも感じる事は出来ない。生命感に溢れた豊かな音楽でありまた力強い音楽になっていてたくましさすら感じる。交響曲としてはじめて第3楽章にスケルツォと明記し構造的にも一歩内容を深めた音楽になっている。生命感、生への喜び、たくましさ、力強さ、などおよそ「ハイリゲンシュタットの遺書」にかかれたような悲愴に満ちた深刻なものなど感じさせない。まるで自分の悲劇的な運命に打ち勝ち喜びを勝ち取ったかのような音楽になっている。」

 以上の文章は以前エンシェント室内管弦楽団とクリストファー・ホグウッドの指揮による演奏を聴いたときに第2交響曲概要と感想をこのように記したので参考までに再掲する。

 スクロヴァチェフスキの演奏はまさに生命力に溢れた豊かな音楽を体現しており力強い音楽、たくましい演奏になっている。一寸のすきもなく一瞬の間すらなく一気に音楽を展開していく様は素晴らしいの一語に尽きる。また、強靭で重厚なザールブリュッケン放響のサウンドがまた素晴らしい。


 さて続いては上記の第2交響曲のあとに作曲された有名な「英雄交響曲」である。これはライヴ録音。ここでもスピード感のある切れ味のいい演奏を聴かせてくれる。使用している楽譜がベーレンライター版であるためかどことなくオリジナル楽器で演奏したような妙に響きを薄く響かせるようなところが散見されあまりしっくりと感じない点もある。

 第1楽章の最後、トランペットが高らかにテーマを吹くところなどもベーレンライター版の楽譜どおりカットされていてやはり残念。このザールブリュッケン放響のサウンドではやっぱり重厚にあのテーマを吹いて欲しかった。

 第2楽章の葬送行進曲は第9交響曲の第3楽章を聴いたときと同じ印象である。非常にピュアなサウンドで一点の濁りもなく、妙な感傷もなく純粋な音楽が形作られていく。実に「聡明」という言葉がしっくりとくる演奏になっている。第3楽章、終楽章も漲るリズムと突進するような音楽の塊が強烈である。

 ところで、第1楽章の各所に感じられる一瞬、気の抜けたように響きが薄くなったり集中力かかけてしまったりしまう部分が非常に残念。個人的に「英雄交響曲」はブライトコプフ版で演奏してもらいたかったとそう思う。

 
 とにかく第2交響曲は文句なしの名演。英雄交響曲は期待が大きかったせいもあるかもしれないが(特に第1楽章)もっと重厚に演奏してもらいたかったと思うのは贅沢な要望だろうか。

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