クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

今日のCD(購入履歴&少し聴き)

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ベートーヴェン
1.交響曲第5番ハ短調作品67「運命」
2.交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」

フィラデルフィア管弦楽団
指揮:ユージン・オーマンディ
REC:1966(SONY SRCR 1503[080525-250BOMM])

 オーマンディとフィラデルフィア管によるベートーヴェンを聴く。同コンビを考えた場合どうしても先入観があってどうしてもおおらかでゴージャスという固定観念があるためにオーマンディのベートーヴェン??派手に鳴らしているのだろうなという感じを持って演奏に接したがこれが思いのほか「まとも」な演奏なのだ。
 
 「運命」は少し重めのリズムでサウンドも重厚。独墺系の音がする。しかし終楽章の金管楽器の音色はやはりフィラデルフィアの音だ。豪華絢爛、ベートーヴェンがオーマンディとフィラデルフィアのフィルターにかかるとやはり金色の音色に鳴る。
 
 さてオーマンディ、フィラデルフィア管というと膨大な録音を想像させるが意外にもベートーヴェンの録音はそれほど多くない。正規の録音でいけば「運命」は2種類(55年と66年[当盤]ライヴ録音は2,3種類あるらしい)であるし次の「田園」は66年の、要するにこのCDに収録されている録音のみという事になる(ライヴ録音もないようだ)らしい。
 
 この「田園」はユニークな演奏、録音でこれはこれでなかなかのものである。各楽器の音色がダイレクトに飛んできてシンフォニックな雰囲気とはまた異なった演奏である。このような雰囲気は「田園」交響曲ではそれなりに説得力を持つといえよう。
 
 オーマンディとフィラデルフィア管の分厚いサウンドを堪能できる貴重な録音といえよう。


オーマンディの演奏のレビュー。
 ブルックナーの第5交響曲:http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/46903723.html
 チャイコフスキーの後期交響曲集:http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/47503561.html
 アイザック・スターンとの共演:http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/50019378.html
 バッハとモーツァルトの作品集:http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/54218864.html

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シューベルト(編曲:ワインガルトナー)
交響曲(第7番)ホ長調 D.729

ベルリン放送交響楽団
指揮:ハインツ・レーグナー
REC:1977(DS TKCC-70668[080511-250BOMM])

 今日聴くのは非常に珍しい交響曲である。シューベルトが未完で残したD.729のホ長調のシンフォニー。現在では補筆を入れなければ演奏が事実上不可能という事から番号が削除されている。そのため最近では「未完成」交響曲が第7番、「グレイト」交響曲が第8番となっている。

 昔は第7番の番号が与えられていた。そのため有名な「未完成」交響曲が第8番、「グレイト」交響曲が第9番となっていた(現在は併記が多い)。

 さてこの交響曲変ホ長調D.729はただのピアノスケッチではなく、フルスコアのかたちで残されているとのことで主要な部分はある程度作曲が終了しているとのことで、そのため一部の補筆等で演奏が可能な作品になっている。
 
 シューベルトがどのような動機によってこの作品を作曲したのかまたなぜ未完のまま放置されたのかについては詳しくは不明である。いずれにしてもシューベルトの死後88年目の1934年に管弦楽曲の形としては初めて指揮者であるフェリックス・ワインガルトナーによって補筆完成されその全貌が明らかになった。
 
 このワインガルトナーによる補筆完成版はシューベルトの時代考証などに基づく学術的な側面はあまり考慮のないまさに1930年代の時代様式におけるオーケストラの演奏を前提において編曲されており、現在においては様々な批判もあるようだ。
 
 ワインガルトナーの補筆完成版とともにブライアン・ニューボールドという人が補筆完成した版も存在する。こちらはネヴィル・マリナーとアカデミー室内管との演奏が存在する。
 
 さて今日聴いたのはワインガルトナーによる補筆完成版である。楽曲そのものは間違いなくシューベルトを感じさせるもので第1楽章の出だしの部分などは有名な「未完成」交響曲を感じさせる。
 
 特に耳を引いたのは第2楽章の後半部分に聴かれるクラリネットの甘く切ない旋律である。シューベルトのロマンティックな性格を強烈に感じるし、ブラームスの雰囲気も感じる。
 
 レーグナーの指揮によるベルリン放響の演奏も素晴らしい。そっけないほど普通にシューベルトの交響曲ですよと演奏している。これが珍しいシューベルトの未完の作品でワインガルトナーの補筆によるものですと声高に言ってない、普通にそういうこととは関係なく何の変わりもなく正面からロマン主義の音楽を実直に演奏しているという印象である。これが非常に好印象である。
 
 学術的なことはさておき、シューベルトの交響曲としてもっと知られていい、切なくも美しい旋律に彩られた名曲であると思う。やはりブライアン・ニューボールドの補筆完成版も同時に聴いておきたいと思う。

 以前にシューベルトが未完で残した交響曲のスケッチを素材にイタリアの現代作曲家ルチアーノ・ベリオの作曲したを聴いたことがあった。
 
参考:ベリオの「レンダリング」
http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/50556473.html

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モーツァルト
1.交響曲 第39番 変ホ長調 K.543
2.交響曲 第38番 ニ長調 K.504「プラハ」

チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヴォルフガング・サヴァリッシュ
REC:1978(DENON COCO-6758[080511-250BOMM])

 チェコ・フィルとサヴァリッシュと聞いてやや珍しい組み合わせだなと思い興味がわいて購入した。調べてみるとサヴァリッシュとチェコ・フィルは1958年に「プラハの春」音楽祭で初めて顔を合わせて以来関係が深いとのこと。

 輪郭のはっきりとした、きびきびとした演奏で好感が持てる。艶やかな弦楽器の音色と明るい管楽器の音色がモーツァルトの楽曲に非常に合っていて心が和む。

 サヴァリッシュの実直な指揮もストレートにこのモーツァルトの作品の魅力を伝える事に成功しており、伝統的に正統でスタンダードな演奏といえる。第39番の終楽章における各声部のバランスには脱帽である。素晴らしい。

 「プラハ」交響曲の演奏も素晴らしい。切れ味のいい演奏スタイルで、フレーズごとに微妙に変化する雰囲気を完璧に捉えており各パートのアンサンブルも見事である。

 各声部もはっきりとしており胃のもたれるような鈍重なものともまったく異なり非常に聴きやすい。
 ここまで真面目で実直、ストレートなモーツァルトを聴くのも久々である。このCDのシリーズでは同コンビによるモーツァルトの40番と41番の演奏もあるようだから見つけ次第購入して是非聴いてみたい。

 サヴァリッシュの実直で誠実な指揮とチェコ・フィルの研ぎ澄まされたアンサンブルと明るくもスタイリッシュなサウンドがモーツァルトの作品に心の底から感じる「命の息吹」を吹き込んでいるのを感じる事が出来る演奏である。素晴らしいの一言である。

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R.ショトラウス
1.交響詩「ドン・ファン」作品20
2.交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」作品28
3.交響詩「ツァラトゥストラかく語りき」作品30

ゴードン・ステイブルス(Vn)[3]
デトロイト交響楽団
指揮:アンタル・ドラティ
REC:1980[1,2],1982[3](LONDON FOOL-23037[080511-250BOMM])

 ブラームスのピアノ曲だけでは少し退屈なので今日は大編成のオーケストラの楽曲を聴こう。

 アンタル・ドラティの指揮によるR.シュトラウスの管弦楽曲集を聴く。演奏はドラティが最後に音楽監督を務めたデトロイト響。

 アンタル・ドラティは名前だけは知っていたがじっくりと彼の指揮する音楽を聴いたことがなかった。

 ドラティはハンガリーのブダペスト出身。ハンガリー国立歌劇場やドレスデン国立歌劇場で研鑚を積んだ後1947年にアメリカに帰化しその活躍の場をアメリカに移す。優秀なオーケストラのトレーナーとしてドラティは知られておりダラス交響楽団(1945〜48)、ミネアポリス交響楽団(現ミネソタ管弦楽団)(1949〜60)、BBC交響楽団(1963〜66)、ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団(1966〜70)、ワシントン・ナショナル交響楽団(1970〜77)、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(1975〜79)、デトロイト交響楽団(1977〜81)と数々のオーケストラの音楽監督に就任し多くの成果を残した。特にどのオーケストラもドラティの就任時には危機的な状況にあったものが多くドラティの凄腕と人徳によって演奏水準が高められその危機を脱したといわれている。

 この他、1957年にハンガリーからの亡命者によってウィーンで結成されたフィルハーモニア・フンガリカ(2001年に解散)の音楽監督として史上初となるハイドンの交響曲を全曲録音した。

 さてこの凄腕のドラティのオーケストラ・ビルダーとしての手腕を堪能できるうってつけのCDがこのR.シュトラウスの管弦楽曲集である。1980年と82年の録音であるからドラティの晩年の録音という事になる。

 色彩感のある輝かしい音色を感じる事が出来る。しかし録音の問題もあるのかどうかわからないが様々な部分で抑制が効きすぎている感もあり、突き抜けてこない、なんとも消化不良の演奏であることは否めない。これはオーケストラのほうに問題があるのかもしれない。音に艶がなくて、表層的な感じがする。心に染み入るような音色の艶やかさがR.シュトラウスの作品には不可欠であると思う。弦楽器がざらついていて管楽器の音色も深みに欠ける。もう少し入念な音作りが欲しいところである。

 とはいえ、この音がアメリカのオーケストラとも感じず、ヨーロッパの音、そう、スロヴァキアとかハンガリーとかの淡白な音色を彷彿とさせるのもひとついえる。
 
 昨今はR.シュトラウスの管弦楽曲の録音も膨大なものになっておりそれを考えるとこの録音の存在意義はその側面からのみ考えると決して大きいものではない。
 
 ただし、アメリカの地方都市のオーケストラにヨーロッパのオーケストラの息吹を吹き込んだドラティの功績の奇跡の一端がこの録音からも充分に感じて取れることは間違いない。
 
 その意味においてもこのドラティという指揮者はもっと認知されるべき指揮者であり、過去に録音も多いようなのでこれらの録音の復刻を望みたいところである。

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ドヴォルザーク
交響曲 第9番 ホ短調 作品95「新世界より」

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ルドルフ・ケンペ
REC:1957(EMI SAN-8[080511-250BOMM])

 このケンペによる新世界交響曲の録音はベルリン・フィルとのもので誉れ高い演奏である。ケンペはドイツ音楽の伝統に根ざした指揮者で最初はオーボエ奏者として活動を始めるがその後指揮者に転身する。歌劇場の指揮者としてまさに「ドイツの伝統」的なキャリアを積む。そこから作り出される音楽は誠実で実直。ケンペといえばやはりミュンヘン・フィルを指揮したR.シュトラウスの録音が有名である。ここできく新世界もなかなかのものである。

 カラヤンの振るベルリン・フィルの音とはまた異なった重厚で枯淡な雰囲気のサウンドが聴くことが出来る。落ち着いた雰囲気で音楽が展開されていく。

 第1楽章の出だしは非常に注意深い思慮を持った哲学的な雰囲気に満ちている。第2楽章の有名な旋律は感傷的にならずにしっかりと歌い上げていく。第3楽章もテンポは非常に落ち着いていてきっちりと作法よく演奏されていくようだ。終楽章はテンポはやや速めであるがその中にも落ち着くが感じられ安定感のよい演奏が展開されていく。

 新世界交響曲のまさにお手本のような実直で一切の虚飾を排したストレートな演奏である。ベルリン・フィルがローカルなサウンドに感じてしまう。ケンペの手にかかるとここまで雰囲気が変わるのだろうか?カラヤンのそれとは全く趣向の異なる演奏である。きらびやかさや豪華さは鳴りを潜め重厚で剛健なサウンドが展開されていく。

 その意味において非常に地味ながらも硬派な新世界交響曲である。
 
 この録音は先日に続きレコード・チェーン店の新星堂の企画物の一枚。最近では歴史的録音で有名なTESTAMENTレーベルから復刻されているようだ。


参考
ケンペによるR.シュトラウスの管弦楽曲集
http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/37689402.html
ホーレンシュタイン/ウィーン響の「新世界」
http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/19207052.html
アンチェル/チェコ・フィルの「新世界」、他
http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/35384296.html
マリナー/ミネソタ管の「新世界」、他
http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/47630738.html
小澤征爾/サンフランシスコ響の「新世界」、他
http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/49655433.html
ヤルヴィ/ロイヤル・フィルの「新世界」、他
http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/50370271.html
ナヌット/リュブリャナ放響の「新世界」、他
http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/51065442.html
ラハバリ/ベルギー放送(BRTN)フィルの「新世界」、他
http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/52109422.html

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