メユール 1.交響曲 第1番 ト短調 2.交響曲 第2番 ニ長調 ライン・フィルハーモニー管弦楽団 指揮:ヨルゲ・ロッター REC:1998(NAXOS 8.555402[080823-294DUK]) メユール(エティエンヌ・ニコラ・メユール:1763−1817)はフランスの作曲家。主にオペラの分野で活躍した。世代的にはモーツァルト(1756-1791)とベートーヴェン(1770-1827)の狭間で活躍した作曲家であるといえる。 フランス革命の真っ只中でその活躍の頂点を迎え、ベルリオーズやウェーバー、さらにはワーグナーに影響を与えたともいう。 1808年〜1810年の短期間に4つの交響曲を作曲した。NAXOSレーベルから出ているのはこのうち第1と第2交響曲である。 第1交響曲はベートーヴェンの「運命交響曲」との類似性をよく指摘されている。ほぼ同時期(1808年)に発表されたということも影響しているのかもしれない。特に第4楽章は「タタタ」という3つの音の連続が象徴的で「運命交響曲」を髣髴とさせる。 全曲を通して聴くとベートーヴェンというよりハイドンやシューマンに楽曲の感じは似ている。ちなみにシューマンはこの曲を絶賛したらしい。 この第1交響曲はモーツァルトの40番のト短調交響曲やベートーヴェンの「運命交響曲」、シューマンの第4交響曲などの中間点に存在する楽曲と思う。まさに隠れた名曲。この楽曲をフランス人が作曲したとは思えないほど独墺的なサウンドがする。 交響曲第2番は第1交響曲とうって変わって祝賀的な雰囲気に包まれた華やかな楽曲になっている。この点においてはハイドンやモーツァルトを感じさせる。 第2楽章のアンダンテはどこか有名なベートーヴェンの第7交響曲の第2楽章を思わせる切ない旋律が非常に印象的である。オブリガート風に低音楽器が動くところも非常に印象的。 演奏しているのはライン・フィルハーモニー管弦楽団。表記はこのようになっているがブックレットによるとコブレンツの歌劇場に関する言及があるのでおそらくラインラント・プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団であると推察される。 非常に整った端整かつ深みのあるサウンドで素晴らしい。適当な商売録音とは全く異なる本格的な演奏である。指揮者のロッターについてはブックレットにも記載がないのでよくわからないが、きりりと締まった演奏が特徴的である。
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