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先日来よりニュースのトピックスで目にするようになった『リニアモーターカー』の問題。 長野を通るルートでこれ程もめているとは知りませんでした。 リニア3ルート試算提示、知事は静観姿勢 県内関係者は賛否両論 JR東海がリニア中央新幹線計画で想定する3ルートの工事費や所要時間の試算を提示した18日、村井仁知事は「試算にすぎない」と静観する姿勢を示した。県が主張するBルート沿線の関係者からは積算根拠を疑問視する声などが上がる一方、飯伊地区では「Cルートの優位を示した」と歓迎の声も。今後、ルートをめぐる協議や、各地区での調整に影響を与えるとみられる。 「JRからよく説明を聞いて情報を共有するようにしようと言っているだけ。それ以上でも以下でもない」 村井知事は18日の会見で、B、Cルートの工事費の6400億円という差額にも淡々とした口調を変えなかった。 中間駅設置に加えて、Cルートによる早期開業を求める声が高まっている飯田市。今回の提示を、宮島八束飯田商工会議所会頭は「Cルートが『早くて安くできる』ことが、全国に発信できるのが喜ばしい。単純な比較であっても、誰もがその方が良いと思うのでは」と歓迎。牧野光朗市長は「県としっかりと連携を取って、リニアの実現と飯田駅の早期着工を求めていく」と従来通りの姿勢を強調した。 Bルート沿線の関係者からは、一斉に反発の声が上がった。有賀昭彦諏訪商工会議所会頭は「工事費の積算根拠が分からない。Bルートもそんなにかかるのかという印象だ」と疑問視。「時間差もわずか7分ではないか」と、直線路線の優位性に首をかしげる。山田勝文諏訪市長は差額について「ずいぶん小さい。ほとんど変わらないじゃないか」と受け止めた。 小坂樫男伊那市長は「『距離が短く、早く行けるCルートが一番安い』と出してくると思っていた」と冷静。地元負担の可能性もある工事費の差額は「JRが負担するのが当然」とした。菅谷昭松本市長も「金額も考慮しないといけないのは確かだが、『お金がかかるからダメ』と言うわけにはいかない」と述べ、Cルートへの世論誘導を狙うJRの思惑があるとの認識を示した。 県によると、県内の期成同盟会を対象にした試算内容についてのJRの説明会が29日、松本市で開かれる予定。B、Cルート沿線4地区での個別説明会の開催も調整する方向だ。 先日の記事で『世論』というものの曖昧さを少し書いてみましたが、今回のこの一件を見るだけでも民主党=国民世論ではないという証拠になってしまいましたね・・・。 民主党は『コンクリートではなく心を大事に』という政策のようですが、少なくとも長野県はそう考えていないようですよ? それぞれの市の市長やそのバックにあるものの思惑がモロに出た言葉が連発されています。 小坂樫男伊那市長 『距離が短く、早く行けるCルートが一番安い』と出してくると思っていた 地元負担の可能性もある工事費の差額(6400億円)は「JRが負担するのが当然」 有賀昭彦諏訪商工会議所会頭 「工事費の積算根拠が分からない。Bルートもそんなにかかるのかという印象だ」 山田勝文諏訪市長 「ずいぶん小さい。ほとんど変わらないじゃないか」 (A・BルートとCルートとの差額6400億円についての回答) Cルートの恩恵を受けられる飯田市は歓迎ムードのようです。 これだけ見ても、いかに『箱モノ行政』が美味しいかが分かりますよね。 麻生総理の『ブレ』どころではありません。矛盾だらけです。 私も一度でいいから山田諏訪市長のような言葉を言ってみたいものです^^;毎月ノルマに追われる営業マンの端くれとしては、100万単位の予算でさえ必死なのですが、市のトップともなると違うものですねぇ・・・。 この一連の発言だけを切り取って判断してはいけないのでしょうけれど、総じて見えるのは『自分の腹が痛む出費ではないから』という無責任さが見え隠れしています。さもなければ、土建業者とのあらぬ噂を信じる必要があるかも知れません。 国直轄事業負担金という問題も私の頭の中でこれとクロスします。 これからは地方にシフトと『建前』言いながら、国からの援助がないと何も出来ないという『本音』 国からの負担を一方的に言われるのが嫌ならば、県が独自にやれば良いだけの事。それが出来ないのは予算が限られているからに他なりませんが。身の丈の建設というのは実現不可能でしょうか? そして今回のリニアに象徴されるように、『箱モノ行政』はダメだという『建前』を世論として展開させているマスコミや野党に対して、何としても利益誘導したいという県民や地元の土建関係の『本音』が露呈するという矛盾。 自分でお金を出す気は無いが、あれもこれもやれというのが今の日本人のメンタリティーなのでしょうか? これは『エコ』に直結している電力関係や水利の問題にもそのまま当て嵌まります。 温室効果ガスの問題を解決するのであれば、火力発電に依存するのは極めて非効率。 しかし、水力発電についてはダム建設自体が全国的に否定的な意見がある為にダメ。 では、CO2を殆ど出さない原子力発電はどうか。・・・現状は推して知るべし。 風力や太陽光発電・波力発電などは、とても実用レベルにはない。 では、使用量を減らすか・・・。それも目立って動きも無い。 そして怒る国民。『政府は何をやっているのか!!』 エコが聞いて呆れます・・・。 水利についてはどうか。 日本の河川は欧米のそれと比べて急峻で水利を得るのが難しい国土事情があります。 水の利用というのは単に人の口に入るものだけではありません。農業や工業でこそ大量に使われています。そして、農作物を輸入するという事は、外国の水利を利用しているという事も言えます。 そこを踏まえた上で・・・。 国民一人当たりに水利の分配をした場合に砂漠地帯であるサウジアラビア以下という現状の中で、ダムは水利と発電という二つの利点を得る事が出来ました。しかし、最近の風潮はそれを許さない。 それでいて『空梅雨』になった時だけダムの貯水率をやたらと気にする。そして危ない時期を過ぎるとその事を忘れてダム撤廃の大合唱。 そして怒る国民『政府はビジョンが無い!!』 場当たり的なのは一体どちらなのでしょうか・・・。 ここに共通項があります。 『自分では何もしないけど、口は出す。でもお金はビタ一文出しません』 という何とも身勝手な考え。 ここ3つくらいの記事はいずれも過激な発言を盛り込んでいると思います。 けれど、それは大袈裟に言っている訳でも何でもなく、至極当たり前の言葉だったりします。 それくらい、今の世の中に流れているニュースや『○○総理』的な番組に怒りを感じています。 国政を左右しようとしている『世論』なるものの正体。 そして、建前と本音を紐解いてみたらこんなものですよ。 国家運営のビジョンもなく、自己で考える事もしない国民から批難される政府。 そして、それをせせら笑うように『ファンタジーと情感』で訴える野党を支持する国民。 終ってます。本当に終っています。 この程度の民度の国民に批難される政府も大概終っていますが、何よりも今の風潮を是認する国民世論そのものが終ってしまっています・・・。 本当にどうしたら良いのでしょうか。
何の意味も、その力もない私はそんな事を今考えています・・・。 |
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まったく同じ悩みです。気づいてくれるでしょうか?日本人、・・・。
2009/6/20(土) 午前 3:24 [ love_daigo98 ]
おはようございます。
全てはエゴです。自己中心的です。リニアという世界最先端技術を単なる自己の政治的立場に利用しようとするだけ。何をいつまで揉めているのか。一切の経済的負担をする気がないなら沈黙していなさい。JRが自己の責任と判断において最も採算が取れると判断した路線で進めるべきです。
2009/6/20(土) 午前 7:40 [ mana ]
まさにわが意を得たエントリです。TBさせていただきます。
傑作!
2009/6/20(土) 午前 9:45
love daigo98さん、初めまして。
目的と手段が一致しないというのはあらゆる意味で弊害になります。
その事に早く気付いて欲しいなと思っています。
love daigo98さんのブログにもお伺い致しました。
憲法のあり方については私は少し違う意見を持っていますが、興味深く拝見致しました。
良かったらまたお越し下さいね^^
2009/6/24(水) 午前 0:33
manaさん、コメントありがとうございます。
先の日本郵便という民間企業の社長人事然り、このリニアの件然り。
マスコミの取り上げる視点もおかしいですが、民間企業のやる事に一々口を挟む政治家の方もどうかしています。
JR東海が、自社の事業としてやる事に注文を付けたり、負担を強いる発言は『国直轄事業負担金』に反発している地方の議員の発言とは思えません。自己矛盾も甚だしい。自分達が強いられる負担は反対だけど、自分が強いる負担には頓着しないというのは・・・。
これは国家事業でもなんでもなく、ただの一企業(というには公共性が高いですが・・・)の事業計画なのです。それにとやかく言う姿勢は見苦しい限りですね・・・。
2009/6/24(水) 午前 0:41
憲坊法師さん、初めまして。
コメント&TB、追加記事ありがとうございます^^
市井に生きる市民の品格や民度が際立って無様なのはどうしてなのでしょうね・・・。情けなくなります。
自分達は汚職塗れになろうとも、我欲に正直であろうとも、公職にあるものは清貧で無欲たれとは良く言ったものだと思います。
かのカエサルの考え方を過去の記事で引用した事がありますが、もう一度ここに書いてみますね。
『健全な私益を容認する事は健全な他益と健全な公益を齎す』
です。
政治家であっても利益を追求する事を是認しなくてはいけないと言う現実を語ったものです。それが他益への誘導や公益への発展に繋がるという考え方で、私も賛成です。
世の中の歪みの縮図たる一事ですね・・・。
2009/6/24(水) 午前 0:51