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「王さんやノムさんに火中の栗を拾わせるわけにはいかない。男なら、やはり火中の栗は1度火だるまになった自分が拾うべきだと思い、私も悩みに悩んだ末に、“よし、WBC監督をやってやろう”という結論にいたりました。
アメリカ、キューバ、韓国と、強敵ばかりで正直シンドイ戦いになると思います。しかし、挑戦者という立場で、“今度こそは”という強い気持ちをもって何とか北京のリベンジをしたいと思っております。国民の皆様の期待にどこまで応えられるかわかりませんが、せいいっぱい戦って、日本の野球の強さ、素晴らしさを世界に見せつけます。
北京で屈辱にまみれた、この私に、もう1度このような機会を与えてくれた、NPBはじめ関係各位に深く感謝します。北京のような失敗は2度と繰り返さないことを誓います。」
などと、WBC監督就任の記者会見を行う“あの男”の姿が目に浮かぶ。
普通に考えれば北京でヘボ監督のレッテルを貼られた人がWBC監督などやるはずもないのだが。
星野氏がブログでWBC監督を否定したその日に夜のニュース番組に出演し、キャスターから「もし正式に要請されたら」の質問に対し、星野氏は曖昧に明言を避けた。決して「やりません」とは言わなかった。
「星野以上の人材がいるか」と世迷いごとを語ったナベツネ氏は、星野がWBCの監督を断ったあくる日に「ワンちゃんしかいない。コミッショナー全員土下座して頼む」と王さんに依頼する発言。
「エッ、星野がダメなら王?」と、一見思われるが、内実は逆ではないか。
ここで一つのシナリオが見えてくる。
王さんは体調面が不安視され、恐らく固辞すると思われる。娘たちも反対するだろう。ナベツネ氏はそこのところも見通した上で発言しているのだろう。
王さんが断る。誰も手をあげない。他に適任者がいない。時間もない。そこで再び「星野しかいないだろう」ということになる。
やるき満々で就任した北京五輪のときとは異なり、星野は最初は断る。
「北京で惨敗した私がWBCの監督という大役をお引き受けするわけにはいかない」と謙虚な姿勢を装い、自らのイメージアップも図る。その間マスコミは星野に同情的な記事や情報を垂れ流し、星野を全面的にバックアップ。「もう1度、星野にやらせてみては」という世論を高める。
星野は内心とは裏腹にいかにもシブシブといった感じでWBC監督を受諾する。そして冒頭の監督就任記者会見となる。涙のひとつでもこぼして国民の情に訴えかけるかもしれない。
そうなった場合、星野氏は今度は北京の失敗は繰り返さないだろう。といってもゲ−ムの采配や戦術面での事ではない。
まず、北京のときの「金しかいらない」というようなハードルを高くする発言は決してしない。テレビを中心としたマスコミを使って、たとえ敗れても「あそこまで、よくやった。さすが星野だ」と国民がいうような雰囲気づくりをする。落ちても怪我をしないセーフティーネットを張っておくのである。
そして間違って優勝でもするようなら、もう野球界は星野の天下、いや野球界に留まらない。星野が動けば金が動く。CMにはこれまで以上に出演し、1回の講演のギャラも半端じゃなくなる。40年来あこがれたGのユニフォームに袖を通す。そして、ゆくゆくは…。これ以上は書きたくもない。
広岡さんが「星野がWBCの監督をやれば日本が滅びる」と言ったが、決しておおげさな発言とは思えない。
北京のときには正直素直に応援できなかった。だけど今度のWBCでは日本を応援したい。純粋な気持ちで応援したい。こんなごくごく当たり前のささやかな希望を踏みにじることだけはやめて欲しい。純粋に野球が好きで、自分の野心や名誉よりも、日本の野球界のことを真摯に考える人物にWBCの監督をやっていただきたい。
ここに書いた想像どおりにいかないことを切に願うばかりである。
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はじめまして。全く同感です。今日、サンケイスポーツの星野氏の発言を読んで、ナベツネ氏のシナリオが透けて見えました。今日、ブログを書きましたが、決してこちらのブログを真似したわけではありません。それほど見方が同じですね。もしかしたらこうした見方をしている人は多いのかもしれません。
2008/9/14(日) 午後 11:09 [ てくてく ]