昨日、青山繁晴さんがアンカーで貴重なお話をされていました。
福島原発の問題で、「東電は一体何を隠しているんだ?」との疑念がネット中で広まっていましたが、ご存知の方は多いと思いますが、一番深刻視されているのはプルトニウムの問題です。プルトニウムは元々自然界に存在しない物質であり、強い毒性があり、内部被ばくすると人体に大変な影響を及ぼします。つい最近になってマスコミはプルトニウムについて言及し始めましたが、当初NHKをはじめマスコミはプルトニウムのことに全く触れていませんでしたので、余計に疑念が膨らんだのだと思います。
もっとも、青山繁晴さんのおっしゃられるとおり、確かに東電を始め電力会社はプルトニウムの問題についてきちんと説明をしてこなかったのですから、疑念が生じてある意味当然だと思います。きちんと説明しないで、納得しろと言うのは全く馬鹿にした話で、不安に思うなというのは無理があると思います。その意味で、風評被害の原因は確かに電力会社自身にもあると思います。
私は従来基本的に原発推進の立場でありますが、国民にきちんと情報を開示してこなかった電力会社の責任は確かに厳しく追及されなければならないと思います。また、地震・津波対策が足りなかったという人災があったにせよ、原発がこれだけ大変な問題を引き起こしてしまったという事実を考えると、直ちにすべてを廃止することはできないにせよ、長期的には原子力以外の、危機管理が可能なエネルギー源(バイオマス、常温核融合、メタンハイドレードなど)を模索してゆかなければならないだろうと今感じています。
とは言え、今回の福島原発事故はチェルノブイリのように炉心本体が爆発したわけではありません。最悪の事態になって、メルトダウンして圧力容器の底から中身がそのまま出てきたとしても、チェルノブイリのように爆発で飛散するのと、水と一緒に出て来るのとでは訳が違います。また、チェルノブイリとは違って、時間的余裕はありますから、高濃度の放射線をこれ以上出さないようにできる可能性も十分に残されています。もちろん、現場の皆さんの命懸けの作業があってのことでありますが。
まとめると、福島原発の事態はなお予断を許しませんが、福島原発の現場にいる皆さんを別として、遠く離れている私たちまでが変に心配する必要は全くないということです。作業がきちんと行われれば、遠方においてはもちろん、福島においても将来にわたって、がんにかかったり、健康被害が出るようなことは全くないということです。仮に最悪の事態になった場合でも、30km圏内は放射能が強く、局所的に立ち入りできないところも出てしまうだろうけれども、それ以外の地域では何ら心配はないということです。
あまりに情報が錯そうし、電力会社の隠ぺい体質が垣間見え、政府があまりに不徳であるため、あらぬ不安が拡大していますが、実際には健康被害は事実上ないということです。ただ、心配されるのは、福島原発の現場で作業されている皆さんの健康です。ご無事に任務を達成されることを心から祈りたいと思います。
そして、もう一つ心配されるのは、福島県と隣県における風評被害です。連日の報道で不安に陥り、気が滅入るなど、心理的動揺が起こっているようです。また、農業の将来を絶望して自殺される方も出てしまいました。やはり、風評被害の農業・水産業に対する影響は甚大で、これから長期にわたり風評被害が心配されます。
しかし、私たちが放射能を恐れる必要はなく、福島原発の敷地内は別として、福島の水や野菜をばりばり飲んで食べても大丈夫です。前回記事にもありましたとおり、低線量率放射線はむしろ健康に良いくらいです。正しく事実を把握して、被災地を救い、日本を救うべく、活動したいものだと思います。
朱雀
以下、ぼやきくっくりさんのブログから転載させていただきます。
(転載開始)
山本浩之
「プルトニウム。この言葉が出てきました。人体に影響のないレベルだというふうには言われてますけれども、安斎先生はこれどういうふうに…」
安斎育郎
「プルトニウムっていうのは自然界には存在しない元素なんです、基本的にね。で、それが原発の外で見つかったりするっていうのはなぜかっていうと、その原子炉の燃料棒の中にあるプルトニウム、これはね、1号機2号機はもともと燃料としてプルトニウム使ってないんだけども、中にあるウラン238っていうのが核分裂の過程で中性子を受けて、やがてプルトニウム239になるんです。3号機はもともとMOX燃料っていうウランとプラトニウム混ぜた燃料使ってて、これもともとあるんだけどね。どっちがどれだけの割合で出てきたのかはまだわからないにしても、とにかく原子炉の中と外がつながってるっていうね、非常に物質的な証拠なんですよ、これね。で、何でプルトニウムみんな嫌がるかっていうと、同じ放射性物質には違いないんだけど、ヨウ素131とかセシウム137とね、ちょっと身体の中に入ってくると厄介なのはね、プルトニウム239ってのはアルファ線を出してウラン235になって、それがアルファ線を出してトリウムになって、ベータ線を出して、プロトアクチニウムになってっていう、ぞろぞろとね、12段階アルファ線やベータ線を出しながら、最後に鉛の207っていう放射能持ってないやつに落ちつくまで、いろいろアルファ線、ガンマ線、ベータ線出すので、その分よけい被曝するんですよ。だから危険度が高いので、みんな注目してるわけね」
山本浩之
「ただ、量としては、そんなに心配する必要ないという…」
安斎育郎
「今現在の量としてはそんなに、苦にするようなレベルじゃないことは明らかだけども、原発の事故がなお進行中だからね、斑目さんが昨日も、なお進行中って言ったけども、よく見極める必要がある、事故の本体をね。で、今後増える恐れがないのかどうか、しっかりと見定めなきゃいけないね」
山本浩之
「青山さん、このプルトニウムについてどうでしょう」
青山繁晴
「今、安斎先生からもお話あったんですけどね、従来型の普通の、ま、日本で言う従来型の原子力発電ですと、ウランを燃やすだけですね。で、ウランを燃やした結果、プルトニウムもできるわけです。で、今、例えばネット上などで、ネットだけじゃなくて心配してる人はですね、福島第1原発の第3号機は、プルサーマルって、これ和製英語ですけども、その技術を使って、その普通のウランの燃料じゃなくて、ウランにもともとプルトニウムも予め混ぜておいて、これモックス、MOXってやつね、MOX燃料と言って、リサイクルのためで、それをやってるのがあるんで、それでその3号機からのその放射性物質の漏洩は、もっと毒性が強いんじゃないかってことを心配してる人が多いんですよ。で、これ予め言っときますと、今、安斎先生もおっしゃいましたが、MOX燃料を使わなくても、普通のウラン燃料を燃やしただけでプルトニウムはできてしまうんですよ。で、これはそもそも原子力発電を認めるか認めないのかの一番入口のところでね、自然界にほとんどないプルサーマルを作る原子力発電を認めるのか、神様が作ってない物を人間が作るのかっていうね、その分かれ道であって、従って、MOX燃料になったから、プルサーマルになったから、急にプルトニウムができるってことでは全くないんですよ。それ、かなり誤解されてるんですが、但しですよ、その誤解には理由があってですね、今日はやっぱり情報公開の話も大事だと思うんですが、これちょっと見ていただくとですね」
青山繁晴
「ちょっと小さいですけど、何とか見ていただくと、これは何でもない、東京電力のHPにあることなんですね。で、これ見ていただくとですね、ここにあるのが、これ普通の従来型の燃料です。だからウラン2種類のタイプあるんですけれども、両方ともウランですね。で、これを燃やしましたと。これだから発電前(左)、発電後(右)となってますが、要するに燃やすわけです。燃やしたら、これ色塗ったのは別に僕が塗ったわけじゃなくてHPがそうなってるんですけれども、1%プルトニウムができるわけです。ということは普通にウラン燃やしてもプルトニウムは1%できますねってことが皆さんこれでわかりますね。じゃあ、じゃあそのMOX燃料の場合はどうなのかっていうことで、HPをその後見ていきますね。そうするとね、こういう図があるんですよ」
青山繁晴
「これさっき言いましたもともとのウランだけを使った燃料ですね。で、それにMOX燃料ていうのはプルトニウム4%混ぜてあるわけですよね。ということは、こいつが燃えた時に、さっきのこの表のように、プルトニウムはどうなったのか、当然皆さん知りたいでしょ」
山本浩之
「矢印の先が知りたいですよね」
青山繁晴
「それ当たり前ですよね。ところがないんですよ」
山本浩之
「ない?」
青山繁晴
「ない。つまり公表してないんですよ」
山本浩之
「東京電力は?」
青山繁晴
「東京電力だけじゃなくて、これははっきり言うと、日本の電力会社、基本的に、全部はまだ調べ終わってないんですけどそうで、政府も実ははっきり言ってないんですよ。それでこれはですね、実はこの東電の場合は沸騰水型ですから、例えば関西電力は加圧水型なんで燃え方が違う、あるいは混ぜてある割合も違うと思われますが、今、問題になってることで言えば、東電で言えばですね、この4%が燃やしたあとに増えるんじゃなくて、これ減るんですよ。で、はっきりした数字はだから僕も調べきれなかったけども、だいたい6、7割に減るわけですよ」
山本浩之
「減ることはもうはっきりしてるわけですね」
青山繁晴
「減ります」
安斎育郎
「核分裂をしてどんどん減っていくんです、当たり前で」
青山繁晴
「だからおそらくこの4%混ぜたやつが3%か2.5%ぐらいに、3%前半から2%台後半ぐらいまでの数字になっていくわけです。ところがですね、おそらくこれは推測すると、もともとはさっき言ったとおり1%ができなかったはずが、MOX燃料だとこれが減ってもですよ、3%とか2%になったら2倍とか3倍とか言われるんじゃないかとってことをたぶん気にしてるんだと思うんです」
山本浩之
「へえー」
青山繁晴
「で、これははっきり言うと国民を馬鹿にした話であってね、こういう出口を示さないで、プルサーマルを理解しろっていうこと自体が無理で、だから今ははっきり言うと、このMOX燃料については風評被害のひとつになりかかってますけれどね。しかしそれは原因があってそうなってるわけですよ。国民が勝手に疑心暗鬼になってるわけじゃないということを、きちんと考えるべきだと思います」
山本浩之
「なるほど。そして、もうひとつの問題。こちらをご覧下さい」
(つづく)