旦那と私の最終章

最愛の旦那が逝ってしまった。再び会える日を待ちながら

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夫婦というより親友

ダンナから結婚前にもらった手紙を読み返している。
その当時には読み取れなかった思いが、今心に響く。
私もあれから30歳歳をとった。そのせいだろうか。

結婚歴のない独身のダンナのすぐ下の弟は、私が
「砂漠の中で生きている」といってもピンとこないらしい。
「僕には猫がいますが、お互い独り身です。支え合って生きていきましょう」
と言ってくれるが、一人が大好きで家の中に誰かいるのは煩わしいという人間に
この気持ちはわからない。
兄を失って鬱状態とはいうが、なくなるまでの2年間顔を合わせなかったし、
存在が無くなって鬱と言われても。
わたしには兄弟がいないせいもあるかもしれないが。
亡くなった父は兄弟は他人と一緒と言っていた。
今弟がそれほど嘆くなら、なぜ連絡を取ってこなかったのだろうと思う。

私にとってダンナは配偶者である以上に大親友だった。
他にこの人以上に信頼できる人などいない。だから辛いのだ。
男と女には友情は育たないというが、私にとって今では同性の方が
信用できない。どうやら私は四十年来の友人には嫌われていたらしい。
ここのところ不安を煽るようなことばかり言われたからだ。
ご飯食べたか、何か心配事はあるか、などと探りを入れてくる友人もいる。
いずれも配偶者が生きている。私が凹んでいるのを眺めつつ、
なんで何も言ってくれないのだと心配するふりをする。
私たちは天涯孤独じゃない、かわいそうに。そんな優越感が見え隠れする。
こうして友人との縁は切れつつある。

手紙でダンナは
互いに想いを馳せながら別れた男と女は、
再び会うことはできないのか、そんなのは馬鹿げていると。
私たちは一度別れた。それも私のせいで。
でも、連絡は取り合っていて、なんでも相談しろといつも言われ
いつのまにかよりが戻り結婚した。

彼は決して私を縛らなかったし、私にも縛らせなかった。
私には好きなように生きろ、それが君には似合うと。
結婚してからも色々なことはあったが、添い遂げた。
そういう結婚生活を送ることになるとは、
若い頃には夢にも思わなかった。
人間としてダンナには色々と学ばせてもらった。
もっともっと学ばせてもらいたかった。
だから今はひたすら哀しいのだ。






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