旦那と私の最終章

最愛の旦那が逝ってしまった。再び会える日を待ちながら

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私とダンナの第1章



私は大学時代に高校の先輩から紹介された人と付き合っていた。
のちに彼は教師になった。その彼と付き合い始めて約3年経った頃、
編集の専門学校でダンナと出会った。
最初の印象は、女性慣れしていて、色気の漂う
はっきり言って好きなタイプではなかった。
付き合っていた人は、無骨な男で無口、居酒屋のカウンターで一人盃を傾けるようなイメージだった。二人とも酒が好きだったので、それはそれで楽しかった。

ダンナも彼女がいたらしくて、お互い専門学校のただの同期生の領域を
超えなかった。というか、色っぽくて、少しちゃらくて、学校でも女性の注目をすぐに集めたので、私とは違う世界に住む人だなと引いていた。
ダンナも格別、私を意識することはなかったようだ。
私たちが徐々に接近していったのは、講義の後のお茶会や飲み会で
好きな音楽が似通っていたり、今何を読んでいるかなどで話が弾むようになってから。
ダンナへの思いが決定的になったのは、学校で仲良くなった女性が、
ダンナに惚れたらしくて、
私にかっこいいとか素敵だとか頻繁にいうようになったことだ。
そうすると意識せざるをえず、かといって素直に好意を表す性格でもないので毒舌に走った。
それを、ダンナは面白がった。
そして私をからかう、それに乗って私がまた毒舌を吐く。
そんなことを繰り返すうち、ある日の飲み会で、私の前で飲んでいた旦那が
「そんなに熱い目で見ないでよ」とつぶやいた。
私はその言葉に、ふざけてると思い、何か言い返したと思うが、
思い出せない。でもその時以来私はダンナの虜になった。

付き合いが深まり、ダンナの素の顔は、色気はあるが
決してちゃらくはなく、むしろ硬派であることを知った。
それでも時折、街を歩いているとすれ違いざまに女性が見つめるとか、
高校時代にはジュリーと呼ばれてたとか、モテた話をさりげなくするところは嫌だった。でもそれは事実だった。

私が過去に出会った男性とは違う、不思議な魅力の人だった。
とはいえ、好きだ、付き合ってくれと言われることもなく、
何となく一緒にいるうちに離れられなくなった。私には彼氏がいたので結局二股になってしまった。その期間が2年、ダンナは別れろと迫ることもなく、一見淡々としていて、感情が読めなかった。
でも私がもう彼氏には冷めていることをよくわかっていた。わかっていて、もう会うなと強制することはなかった。我慢していたのだと思う。

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