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ファン・ジャンヨブ氏に聞く
最近、回復説も伝えられる金正日総書記だが、政策決定への関与は依然、不明だ。黄(ファン)元書記は、金総書記が重体になった場合には「何も起きない」と言う。
死亡など急変下での権力闘争激化やクーデターについても、
「そういうことは起きない。(金総書記が)死亡すれば第二の金正日が出てくるだろう。そのように(混乱が起きると)考えるのは間違っている。社会主義国家というのは混乱には陥らない」と断言した。
また、集団指導体制への移行については、「何の根拠があるというのか。あり得ない」と否定。
ポスト金正日体制では「党が誰かを推薦するだろう。軍部の人間化党の人間かはわからないが党が決定する。党を離れては政治はできない。軍隊は政治機関ではない」と語った。
混乱には至らない、とする根拠についてはファン元書記は「(混乱を)中国が許さない。北朝鮮の命脈は中国が握っており、その意志に反した(権力移譲)のあり方は許されない」と指摘した。
一方、中国の意志に反する事態となった場合には、「(中国が北朝鮮との)同盟関係を断絶してしまえば北朝鮮は生きていくことができない。北朝鮮は米国との交渉も中国の助けがなければできない」とした。
さらに、体制の移行期に北朝鮮で有事が起きた際、「中国は、米軍や韓国軍が北朝鮮に介入することを絶対に許さないだろう」と述べた。
世襲の可能性についてファン元書記は、
「あり得るが、彼ら(金総書記の息子たち)自身が(権力の)基盤を持っているわけではないので誰かが支えることになるだろう。今までやってきたことを維持することを基本に(党が)最も適当な人物は誰か(決める)ということになるだろう」とした。
長男の金正男氏、次男の正哲氏、三男の正雪氏のうち誰が世襲するかについては、「私が発言することはふさわしくない」と明言を避けた。
一方、ポスト金正日体制で、北朝鮮の閉鎖体制が変化する可能性については、
「現状が無限に続くことは考えられない。しかし、急激に変わろうとすれば失敗する。誰が後継者になるかにかかっているが、(当面は)自由民主主義は許されないし中国式の改革開放も受け入れないだろう。中国式改革開放への過渡期をたどると思う」と述べた。
急変事態の予測に関しては、「それは自分たち(自由主義圏)の立場から考えるからだ」とし、クーデター勢力の存在を否定。「そういう人間はいない。(北朝鮮では)そういうふうに人間が作られていない」と語った。
また、北朝鮮の核問題の解決について、
「北朝鮮の孤立化しかない。日本と韓国、韓国と中国が自由貿易協定(FTA)を結び北朝鮮を孤立させ、米中が(北朝鮮問題を)話し合う。日本は米中の仲介役を果たさねばならない」とした。
(産経新聞)
〈コメ〉
やはり、アメリカは中国の顔色をうかがいつつ北朝鮮と交渉したということか。
北の運命は中国次第。
以前、重村氏が「北朝鮮は本当は中国が大嫌いだ」と語っていたが、嫌いな国に命運を握られてもなお、このまま体制を維持しなければならないと言うことなのか。
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