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カリスマでないのが、良いところ!? 原監督率いる巨人は最大13ゲーム差を跳ね返し、ついに阪神と同率首位に並んだ。
若大将の持ち味といえば、伝説的な実績や絶対的な存在感で威圧するのではなく、部下と同じ目線に立った親しみやすさ。
それもそのはず、今年は北京五輪日本代表監督を務めた星野仙一氏に象徴されるように、「カリスマ受難の年」と言えるのだ。
原監督はGT直接対決3連戦直前のミーティングで、選手とともに手をつないで輪になり、「われわれが野球をやる目標が何だか分かるか? ペナントを取ることだ」と語りかけた。
長嶋終身名誉監督のように「勝つ、勝つ、勝つ」とご託宣をのたまうのではなく、選手と一緒に手をつないでしまうのがいかにも原監督らしいところ。
もともと原監督は就任時、「選手たちには、全員で神輿(みこし)をかつぐ気持ちでやってほしい。決して、周りの人間がかつぐ神輿の上に乗っかろうとするような心構えではいけない」と訴えた。
選手たちが神輿をかつぐ側であるのなら、上に乗るのは指揮官、原監督なのだろうと思いきや、「私もかつぐ」とキッパリ。神輿の上にある物は巨人という金看板で、監督も選手も横一線という考えだ。
プロ生活21年のうち19年を南海、ダイエー、ソフトバンクで過ごしたベテラン大道は「原監督は、今の王監督に似ているところがあると思います。グラウンド上では試合にグッと入り込んでいるが、いったん私服に着替えるとよく声を掛けてくださるし、選手と同じ目線で話をしてくれる。ジョークも結構頻繁に出る。王監督は就任初期、まだダイエーが弱かった時代には、僕らも相手が『世界の王』だということで近寄り難かったけれど、監督ご自身も変わられたというか、オフの部分で親しみやすい雰囲気になってからチームも強くなりました」と話す。
ある球団関係者は「カリスマ監督の場合、仮に明らかな采配ミスで負けたとしても、マスコミは監督の肩を持ち『悪いのは選手』と論評しがち。おのずと『勝ったら監督のおかげ。負けたら選手のせい』『監督が主役、選手は脇役』の図式になる。そんな環境では、今季の巨人のように他球団で功成り名遂げたプライドの高い選手たちの集団は、気分良くやれなかったのではないか」と指摘する。
非カリスマの原監督だからこそ、歯車がかみ合いチームとして機能し始めたというワケだ。
そうでなくても、今年は非カリスマ指導者に運が向く傾向が。例えばソフトボール日本代表は、カリスマ・宇津木妙子監督のもとでは00年シドニー五輪で銀メダル、04年アテネでは銅に終わっていたが、17年下の斎藤春香監督が就任して迎えた北京で初の金メダルをもぎ取った。
なんといっても、ONに匹敵するカリスマ性を売り物にしていた星野氏が、北京五輪日本代表を率いて銅メダルさえ取れずに“株価”が大暴落。ある大物球界OBは「マスコミもやたらと『〇〇ジャパン』と監督の名前を冠するのをやめたらどうか。代表レベルの選手なら、監督が策を弄さなくても、気持ち良くプレーさせれば勝てる。監督で勝とうという発想が間違い」と声を大にしている。
昨年日本一に輝いた“沈黙のカリスマ”中日・落合監督も就任5年目にして初のBクラス転落の危機。
最年長の楽天・野村監督も、一時は優勝争いに加わったが、結局最下位の定位置に。逆にパの優勝に王手をかけた西武・渡辺監督は43歳と12球団の中で一番若く、若手の兄貴分的存在だ。
年々、選手の気質も変化し、カリスマ、体育会系の上下関係、鉄拳は通用しづらくなっているのも確か。栄光のゴールまで、原監督は選手とともに神輿を担ぎ続ける。
(了)
ソース:ZAKZAK
http://www.zakzak.co.jp/spo/200809/s2008092201_all.html
(コメ)
ZAKZAKって原嫌いじゃなかったっけ。
マスコミがいいかげんなのは、わかっていたけどね。
大体星野をカリスマ(この言葉大嫌い)なんて言っているようじゃ世の中はカリスマだらけになるよ。
原は現役時代はスター選手。監督としても確か2002年日本一。松井という大選手のおかげも多分にあるけど、外国人助っ人なしで優勝。
あの頃出てきた鈴木外野手は今年大活躍。坂本、脇谷、亀井、越知、山口・・・等若手とベテランが見事に噛み合ってますよね。
巨人好きじゃないけど、今年は見ていて楽しめる。
原監督はマスコミにこびないし、試合が終わったら選手ともども整列して観客に挨拶するということをずっとやっている。監督は黒子、試合をするのは選手と言う立場を通している。
昨日の試合後、ジャビットとグータッチ???していたのにちょっと感動した。
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