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智子はそれなりに傷ついていました。
中学の時、自分の存在がとても「ちっぽけ」に感じました。
存在を消したかった。
でも、友達はいました、
母からも、大切にされました。
姉妹もみんなやさしかった。
いじめにあったわけではありません。
あるひ、智子は自分が居なくなったら、母は確実に悲しむと考えました。
悲しむ人が存在する間は生き抜く決意をしました。
智子が21歳のとき、直哉という男性と出会い、結婚しました。
二人の子供にも恵まれたのです。
智子は子供たちの成長を見守りながら、考えます。
あのころ、自分が生き抜く決心をしたから、この子たちの存在がある。
もし今、自分の存在がなくなったとき悲しむ人がいないなら、智子の数年後
のように、自分の存在を喜んでくれる環境を作ってください。
人にはそんな力があるのです。 おしまい
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