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gustav師匠から尻を叩かれ、喝を入れられたので、青い呼吸をしながら背中の痛みに耐えて書いて居る次第。
どうも、最近調子が良くなった、と記事を書き始めると途端に激烈な発作に襲われると云う状況が何度も続いて来たので、昨今の体調の事は触れない事とした。 最近は寝ながらタブレットでネットを巡ったり、音楽を聴くなんぞと云う横着な状況に成って仕舞い、真摯に音楽と相対して居ない。 が、イヤフォンとかヘッドフォンで聴くと、自分のアップした音源が思ったような音に聴こえて来ない事に立腹して仕舞い、身体に良く無い事甚だしい。 そもそもPCに繋いで居るスピーカーはONKYOのS-9900と云う33cmウーファー2wayの大物である。こいつをモニターにして収録して居るので、小型SPやイヤフォン、ヘッドフォンでバランスが取れる道理が無い。 これは何としてもヘッドフォンで調整した音源を収録すべきと思い立った。 ネット環境は人それぞれ、十人十色であろうが、殆どの場合は小型のスピーカーを繋いで居る事と思う。 小型にしろ大型にしろ、スピーカーの場合は高域を調整(補強)して聴いて戴ければ幸甚である。 ヘッドフォンの場合は概ね調整無しのフラットで御聴き戴ければ良いかと思います。 昨今、風聞に接するに、レコード復活の兆し有りとの事だが、阿呆の様に高いプレーヤーやカートリッジ。音質調整が不備なアンプ等々の状況を踏まえると、烏滸の沙汰(おこのさた)である。 音盤によって再生方法が異なる、なんぞと口走った処で誰が耳を傾けよう。 今回は態と録再特性は調整せず、RIAAのみで収録した。 針による差違を確認する為である。 音盤の詳細は、体調の事もあり省略した。パーソネル等の情報は、御面倒でも御自身で確認戴きたく存じます。 収録曲はJAZZ2曲、クラシック2曲。 最初はアート・ペッパーの代表盤、meets The Rhythm SectionからYOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO 次はコルトレーンのBalladsからSAY IT 次にベートーヴェンの第5から1楽章、ワルター/コロンビア響 最後はブラームス4番から1楽章、ケルテス/VPO 何事も初心忘るべからず、である。誰もが耳にした名盤を選んだ。 再生針は、DENON DL103FL、DENON DL103SA、London Maroon、Grace F14Ex、の順である。 CONTEMPORARYのmeets The Rhythm Sectionはロイ・デュナンの録音である。Lチャンネルのペッパー、Rチャンネルのリズムセクションのセパレーションを確認して戴きたい。 音盤はワーナー・パイオニアの再発物だが、非常にバランスの良い出来栄えである。サックスの曇りが取れる様に高域を補って聴いて戴きたい。 1-1.DENON DL103FL でのペッパーYOU'D BE オリジナルのDL103よりはシルキーで上品な表現力。低域の踏ん張りは103ならではの安定感がある。反面金属系の音は上品に丸められて、聴き易くはあるが暖か過ぎ、冷たい金属の響きに物足りなさを感じる。 1-2.DENON DL103SA でのペッパーYOU'D BE グッと帯域が広がり音場感が増す。大変良く出来たカートリッジだ。金属のタッチも良く表現出来て居る。 1-3.London Maroon でのペッパーYOU'D BE 所謂DECCA針だが、帯域を欲張らず美味しい所をシッカリ聴かせる。非常に音楽的で、音の輪郭をきっちりと描く聴かせ上手なカートリッジである。 1-4.Grace F14Ex でのペッパーYOU'D BE プロ用の特殊なカートリッジなので、在るべきものが在るべきように聞こえる。音盤に刻まれて居る情報を余す処無く拾い上げて来る。その分ノイズも情け容赦無く再生されるので音盤の手入れを怠ってはならない。 コルトレーンのBalladsは言う迄も無くIMPULSEのゲルダー録音だ。音盤は日コロのabc Impuls盤。 タイナーのピアノの響きの出方で針の特徴が掴める。 コルトレーンのサックスの曇りが取れるように高域調整して戴きたい。 2-1.DENON DL103FL でのコルトレーンSAY IT 例によってシルキーで聴き易く、低域も厚く出るが、金属性の音やピアノの余韻に関しては優し過ぎて食い足り無い。 2-2.DENON DL103SA でのコルトレーンSAY IT 103系の足腰の強靭な鳴り方であるが、MCカートリッジ特有の減衰率の高さから、ゲルダーの響きの美しさの表現にはちょいとキツい。 2-3.London Maroon でのコルトレーンSAY IT 肩の荷が降りたようにゆったりと無理無く音楽に浸れる。矢張り聴かせ上手なんである。ピアノらしい硬質感も上手く表現し、強調感の無い音楽表現は流石である。 2-4.Grace F14Ex でのコルトレーンSAY IT スタジオの空気感迄をきっちりと拾い上げて来る。ゲルダーのインパルス録音はこのように広い空間表現が魅力となって居る。 ワルター/コロンビアの第5なんぞは誰もが耳タコだろうから、余計な講釈は要らぬであろう。しかし、一言弄するならば、マックルーアは音場感に相当な気を遣って居ると云う所を御聴き取り戴きたいのである。 音盤はSX68カッティングのSONY盤。高域はJAZZよりも更に高目に調整して戴きたい。 3-1.DENON DL103FL でのワルター・ベト5 相変わらずのシルキーサウンドで、かなり距離感のある俯瞰的な描き方である。 3-2.DENON DL103SA でのワルター・ベト5 視界が広がり細部もかなり拾えて居る。しかし、103系の腰の強さが少々鬱陶しく感じるのが残念。 3-3.London Maroon でのワルター・ベト5 何時ぞやも述べた事があるが、何故かDECCA針はCBS盤と相性が良い。 DENONと比較すると、一気にストレスが取れ、音楽の躍動感が増す。 3-4.Grace F14Ex でのワルター・ベト5 帯域が広く、滑らかで申し分が無いのだが、DECCA針の方が面白く聴けるのは如何なる事であろう。相性と言うしか無い。 ケルテスのブラ4は私の愛聴盤である。これはVPOのブラ4のベスト盤と言っても過言では無い。録音は名匠ロック。大きな音場感が見事である。 音盤は英DECCAの全集盤。 DECCA盤はRIAAと相性が悪く、本来は再生特性の調整が必要であるが、先述の通り態とRIAAで収録して居るので、高域補正で凌いで戴きたい。 4-1.DENON DL103FL でのケルテス・ブラ4 何かシャキっとしない。国内London盤のようなもっさりとした感じが拭えない。 4-2.DENON DL103SA でのケルテス・ブラ4 少しは芯が入った感じがするが、103っぽいもっさり感が付き纏う。 4-3.London Maroon でのケルテス・ブラ4 DECCA盤だからDECCA針、と云う訳では無いが、一気にストレスが取れ、自然な響きに近付く。 4-4.Grace F14Ex でのケルテス・ブラ4 矢張りクラシックはGraceが合う。これが私が永年聴き馴染んでいるVPOの音色である。この空気感が何物にも代え難いのである。 流石にストレスが溜まって来たので、ffss補正したものを最後に貼って置く。カートリッジはGrace F14Ex。 |

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夕方、やむをえぬ所用で電車に乗っておりましたら、Youtubeにアップされたメールが入り、少しお元気を取り戻されたと安心しておりましたら、そのあと続々とメールが続いて、「なんじゃ、これは!」と驚いておりました(笑)
少々活力を注入するつもりではおりましたが、ここまでの音源をアップいただくことは想定しておりませんで、一つずつ、ご無理のない範囲でブログをお書きいただければと存じます。
家に帰り着いて、とりあえずアート・ペッパーを聞かせていただきました。
机上のブックシェルフに繋いだお粗末な装置で聞きましたら、同じDL103でも最初のと2番目とでは随分違うもんですねぇ。
最後のグレースは、音場の空気感が他のカートリッジとは異なる感じですが、私はDECCA針が一番心休まる印象です。
残りは明日ゆっくり聞かせていただきます。
しかし、PCに繋ぐスピーカーが12インチとは、なんと贅沢な…
2018/2/23(金) 午後 11:22
コルトレーンは、つい先日「至上の愛」を久しぶりに聞きましたが、この頃の方が断然聞きやすいですね。
DENONの二つの差に、またしても驚いていましたら、次のLondon Maroonというカートリッジの雰囲気たっぷりの音にやられました。
これを聞きますとグレースはくっきりとした音になりますけれども、神経質にも感じます。
私の帯域の狭い装置にはLondon Maroonというのが合うみたいです。
2018/2/25(日) 午前 0:26
ワルターのベートーヴェン、DENONの最初のカートリッジでは、私のブックシェルフでは低音がボケボケになってしまいます。
二番目では少しおさまりますが、それでも低音がやや強めで、どうしたことかと思っていたら、三番目のLondon Maroonになりますと、実にナチュラルな響きが見事に聞こえてきてホッとしました(笑)
最後のグレース針は、一番目ほどではないにしても、再び低域が少し強めに出てきて、三番目を聞いたあとですとナチュラルさに欠けてしまいます。
CBS録音は、私は日本コロムビア盤LPばかりで聞いていて、SONY盤はほとんど持っておらず、同一録音を複数で持つこともしていませんので、よくわかりませんが、盤質の特性の差なんでしょうかね。
2018/2/25(日) 午前 0:53
久しぶりにケルテスのブラームス4番を聞きました。
やはり、この演奏はいいですね。
とは言いながら、DENON二種の響きは、私の頭の中にあるケルテスの響きとは随分異なります。
ワルターのときほどひどくはありませんが、もっさりというか、鮮明度が足りない気がしてしまいます。
London Maroonというカートリッジになると、かなりその不満は解消されます。
そしてグレースになって、やっとイメージに近い響きになりましてかなり満足していたら、最後の補正済音源では、さらに一段と響きに落ち着きが出てきて、やっとイメージどおりの響きが、しかも鮮明度を増して聞こえてきます。
少し前に「ダルな」とお書きになったタンノイでこの辺のLPを聞いておりましたので、その残像から、いまだに多少解像度は低くとも、落ち着いた響きを好む耳になっているようです。
その昔、特性を補正するなどということは試みたこともありませんでしたが、改めて今回聞き比べてみて、ここまで手をかける前にCDで済ませてしまっていることに、なんか後ろめたさを感じています。
2018/2/25(日) 午前 1:28
> gustavさん
体調万全とは言えない中、御丁寧なるコメント賜り恐縮の極みです。
さて、今回の記事は、拙ブログが何時途絶えるやも知れぬと云う状況の中、レコード鑑賞は如何にあるべきか、と云う主題を軸とした内容の前文を企図したもので、相当意地悪な記事となって居る事を御詫びせねばなりません。
2018/2/25(日) 午前 2:01
流石、gustav師匠と言わざるを得ないのは、103が良く聴こえ無いと云う事を指摘されて居る処です。
DENONの弁護をしますと、103が決して悪い針では無く、何の調整も工夫も無く羅列すると、このように聞こえると云う事を言いたかった訳です。
当然、アンプやスピーカーで調整すると103は素晴らしい音を奏でます。
又、音盤に関しても然りで、ちゃんと調整する事で、素晴らしい感動を得られる場合が多い、と云う事なのです。
「場合」と云う表現を使ったのは、悪い音盤も確かに存在するからです。
2018/2/25(日) 午前 2:14
ワルター盤の感想を読ませて戴き、気付いた点は、アンプの制動が効いて居ないような気がします。
スピーカーは小さいながら低域を再現したがって居るように感じます。
とは言え、103は何もせずに使うと低域が厚いもっさりとした音質になると云う事は御理解戴けた事と存じます。
調子が悪いので…
続きは次なる記事で書く事と致します。
2018/2/25(日) 午前 2:22