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愛知県美術館 学芸員おすすめの一点(展示作品説明会)1
10/6 青木蒲堂 芳野春色図 石崎尚学芸員
青木蒲堂 1810-1872 名古屋
山水画で 桜のちらほら咲きを描いた青木の筆使いの特徴は「米点法(べいてんほう)」といわれるもので、印象派の点描法と比較されるものである。米粒のように僅かな点としての花を添えてゆくもので、青木の繊細な筆使いが伺える。
胸中山水としての青木の作品は、中国山水画の要素としての人物はいない。
青木の描きたかった山水画であろう。
木村コレクションの中において、青木蒲堂は山水画の巨匠とは言えなく、謎のコレクションである。
木村コレクションのミステリーである。
青木蒲堂をgogle検索すると、僅か136件であるのにすぎない ことほど左様に、人気のある江戸絵画ではのに、木村定三は11点も所蔵していた。
熊谷守一には箱書きまで描かせ 木村定三においてラブマークの作家である。と、
同様になぜ、青木蒲堂を所蔵し続けたか。
名古屋の文人画であること。
木村が知多屋庄次郎の代々豪商の三男として文人であることに憧れていた。
青木も酒屋でアマチュア文人画家であった。
青木蒲堂が女性的な「法悦感」の画家であった。
木村は男性的な「厳粛感」の作家より好んでいた。
ある種 木村定三コレクションの真髄の画家の一人であろう。
ーーー学芸員の作品解説の聞き取りによる文字起こししたもので、
文章の責任は私に責任があります。ーーー
どうしても山水画は素通りしてしまうことが多く、
この時も、中国の山水画も日本の山水画も変わりなし。
という穿った頭でトークに望んでいたが、ある種 目から鱗状態でした。
木村定三コレクションの中に占める 青木蒲堂の位置付けが確認できたのは
大いなる収穫でした。
石崎尚学芸員ありがとうございました。
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