私小説的風景

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インとヨウ 4

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列車は郊外の新興住宅街にすべりこむ。その大学は山の上にある。
祭日ではあるが、他校から学祭のため、学生が慣れないそぶりでバスに乗り込んきた。

学祭には行かない。と、君は即答し、なら、私は行けるな。
平野に流れ込む河川が蛇行しながら、バスの行く道をふさぐ。

何棟もの学部ごとの棟舎が、バザーや出店を包み込む。
そこにも つぎにも 君を覗き込む。
居ないと居ないと唱えながら、いつのまにか校内のもっとも高台にある
木立の中 棟をたがえて西日だけが強く差し込む 茶室の前に出ていた。

青々とした木立のなかで、色ついているのは、鈴なりに実が熟れ落ちそうな柿
ばかりで、じっと私を見つめる。
私は君に微笑むように一実もぎとり、
苔むした影の水面へ 投げ込む。 
鈍い音がして苔を柿色に染める。


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