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本の紹介です。
「工場萌え」
工場鑑賞家である 石井哲氏の写真
いろんな方がブログで、工業地帯の工場群を 夜の景色として撮って見えます。
なかでも、2年前からネット上で工場をめぐるブログをひらいてみえ、今日の夕刊に「工場の美にときめく」として記事で紹介される。
石井氏の写真と 工場に詳しい大山顕氏の文で、工場地帯の歩き方を紹介した「工場萌え」(東京書籍)が出版される。
(写真出所:工場萌えな日々 2005/06/03 Friday)
工業地帯を訪れて初めて間近にプラント群を仰ぎ見た時、無駄を極限まで省いたその巨大な建造物が音と光と匂いを伴って伝えて来る圧倒的な存在感を前にし、日々ささやかに繰り返し過ぎていた自らの生活が陰でどの様な存在に支えられ続けていたのかと云う事実を、只、理解する。
それ以来、様々な港や、山や、街の片隅で、個性を競うように立ち並ぶ工場の姿を追い求め、何時しか、その溢れ出る力強さと、神経を張り詰めた如き繊細さを切り取って、少しずつ積み重ねるように心へ残す日々が始まる。
規模と生産性と安全性に特化し機能だけを追求した結果、鉄骨は増殖する様に組上げられ、配管は極端にねじ曲げられ、蒸留塔は背を競うように林立し、タンクは曲線を変えながら立ち並ぶ。広大な埋め立て地に建つ全てが必要によってのみ成り立つ空間、資源の乏しいこの国を維持する為に欠かせない大量の産業製品を生み出し続ける場所。
季節や天候により彩りを変えるその姿を、殆どの人に顧みられないままに生まれ朽ち果てるその存在を、たとえ僅かでも誰かの心に残して行く為に、これからも様々な機会にその全てを記して行くだろう。
(書籍より引用)
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