超能力3

ユングは共時性を3つのカテゴリーに分類することによってわかり易く説明しようとしました。これをいわゆる「超能力」にあてはめてみましょう。

1.観察者※のある心的な状態と、それに対応するような客観的で外的な出来事が、何の因果的な関連もなく同時に生じる。

透視、念力など目の前で同時的に生じることです。裏になっているカードをあてたり、スプーンをまげたりすることです。

2.観察者のある心的な状態と、それに対応するような客観的で外的な出来事が、観察者の知覚範囲外で、何の因果的な関連もなく、心的な状態に対応して生じる。

テレパシー、遠隔透視、遠隔操作など目の前で生じないのですぐには確認できないが同時的に生じることが多い。昔から以心伝心、千里眼なんていいますね。

3.観察者のある心的な状態と、時間的に離れた出来事が、何の因果的な関連もなく、心的な状態に対抗して生じる。

予知などのように未来に生じることが現在の心的な状態に対抗して反映されます。未来だけではなく、過去の場合もあります。サイコロの目を当てたり、虫の知らせ、占なんかはこのカテゴリーです。

※観察者とは、共時性(意味のある偶然の一致)を体験している本人のことです。

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心と体5

「心と体4」では、空間的に暗在系を説明しました。部分の中に全体がはいっている、つまり部分も全体もない場でしたね。

パウリが考えた電子のスピンの問題でこんどは時間的に暗在系を説明します。
電子のスピンとは上下の縦軸と左右の回転軸の方向のことです。電子の構造はこのスピンによって定義されます。

まず、2つの電子の和がゼロになる状態を考えます。縦軸が上向きで回転軸が右回りの電子の状態Aと縦軸が下向きで回転軸が左回りの電子の状態B、正反対の2つの電子です。

プラスマイナスでゼロになります。観測者はこの2つの電子の状態は、どちらがAかBかわりません。観測することによって電子の状態はAかBか決定されるからです。観測者にわかっているのは総和がゼロになることだけです。

観測者は1つの電子を観測してスピンの状態がAに決まるとします。すると同時にもう1つの電子は反対のBに決まります。この現象を非局所的作用といいます。時間的には同時的です。この2つの電子の距離を無限に引き離しても同じです。

暗在系では空間的には部分も全体もなく、時間的には同時的です。ユングのいう集合的無意識の世界や易経の太極(タオ)とよく似ています。

現代物理学者のパウリ、ボーム、ボーアなどがユングの集合的無意識や共時性に親和感もつ所以です。

私たちの目に見える世界を突き詰めていくと、ミクロの世界ではこのような不思議な現象が当たり前のようです。そしてこの不思議な世界(暗在系)と私達の世界(明在系)は別々の所にあるわけではありません。

因果律の目で見ていた世界を、もう一つの共時性の目で見ることを加えることで世界が広がると思います。

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心と体4

人間を科学で考えるとき身体と心を2つに分けて考えてきました。心身2元論とか物心2元論ですね。心と身体は別の存在と考えることで近代医学は進み、私たちは今、大きな恩恵を受けています。

この考え方の基本にあるのが近代の自然科学です。自然界の全てのものが物質からなると考えることで多くのことを実証してきました。物質は客観的な物理的状態としてどこまでも実証することができると思ってきたのです。ところが、物質の究極まで突き詰めていくと客観的な物理的状態ではとらえることができないことがわかってきました。有名なハイゼンベルクの不確定性原理ですね。

生命や心を考えるとき、相変わらず一種の物のように対象化してとらえようとするため、実証できません。客観的な物理的状態では生命や心はどこにもありません。いまだに思考停止状態です。近年、この物質的自然科学は反省されはじめています。

東洋に生まれた私には、人間を考えるとき、もう一つ別の見方ができます。心と身体、自然と人間、というように分けないで理解できます。自分がそれを感じ体験することで得とくすることです。昔から東洋人が自然に身につけている思考方法です。

自然と私は一体であることに、なんの疑問ももちませんでした。だから、逆に私の中に自然があるというのも当たり前のことでした。これは私だけではないはずです。
ただ、心と身体は近代科学の洗礼というか、病気が治るのを目の当たりにして、考え方にブレが一時出てきていました。今はおかげさまで、東洋的思考に戻りましたが。

「心と体2」で、すこしディヴィッド・ボームのことを書きました。彼は立体映像のホログラフィを比喩的モデルに使って、暗在系を説明しています。

ホログラフィは写真のようにレンズを使わないでレーザーを使い、普通の写真ですとフイルムの一部分は画像の一部分と対をなしますが、ホログラフィの場合は一部分が全体を含んでいます。ですからフイルムを半分に切っても全体が表示されます。

部分的全体といいます。どの部分をとっても全体が入っています。空間的に部分も全体も無いのが暗在系といえます。

「心と体5」につづく

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